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雲を紡ぐ

伊吹有喜(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2020/01/23
JAN 9784163911311

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商品レビュー

4.4

264件のお客様レビュー

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2024/04/20

伊吹有喜さんの作品は 『四十九日のレシピ』に続き2作品目 『雲を紡ぐ』 おび情報から最初は母と娘の確執を描いた作品かと予想していた。しかし、母と娘だけではなく3世代の家族間の繋がりや絆を、父方の祖父が紡ぐホームスパンという伝統織物になぞらえながら描いた物語 【あらすじ】 主人...

伊吹有喜さんの作品は 『四十九日のレシピ』に続き2作品目 『雲を紡ぐ』 おび情報から最初は母と娘の確執を描いた作品かと予想していた。しかし、母と娘だけではなく3世代の家族間の繋がりや絆を、父方の祖父が紡ぐホームスパンという伝統織物になぞらえながら描いた物語 【あらすじ】 主人公の美緒は自己表現が苦手なことから学校でイジメにあい、高2で不登校になってしまう。両親は共働きで忙しく、母親は中学教師だが娘の不登校により学校で非難されSNSでは晒し者にされており、父親は会社が業績不振により将来に不安を抱えており、家族はみな心がバラバラで離れてしまっている。 そんな美緒の心の拠り所は、義父母から贈られたホームスパンの赤いショール。このショールに包まれている時だけ美緒の中で時間が止まるのだ。だが、ある日このショールが見当たらなくなり、動転した美緒は家を飛び出すのだった。 【レビュー】 岩手の盛岡市でホームスパンの工房を営む祖父の存在が偉大だった。家族の思いが強すぎて逆にこじれたり、互いのことを思うが故に、言葉が過ぎてしまうことは多くの方が思い当たる節があるだろう。 とりわけ、母親が美緒に発した暴言にも近い台詞には驚きと怒りも感じたが、同時に、そこまで追い詰められている母親の立場を想像すると辛くなった。 ラストまで解決しなかった母親の学校での問題はどうなったんだろうと、そこが少し気掛かりだった。 一方で、不登校のまま盛岡で工房の手伝いを始めた美緒。 多くを語らず、美緒の気持ちを慮る祖父が発する言葉は、一つ一つが温かくて、理に適っていて、胸が熱くなった。 「言はで思ふぞ、言ふにまされる」 「大事なもののための我慢は自分を磨く。ただ、つらいだけの我慢は命が削られていくだけだ。」 「手のかかるうちは助けて、あとは見守る。それがジジババの役目ではないですか。頼りにされた時期があるだけ幸せだ。」 家族と長年離れて暮らし、疎遠になっていたからこそ、祖父の胸裏には言葉に出さなくても培われた想いがあるのだと思う。 そんな祖父の住まいには、跡を継がずに都会で電機メーカーに就職した息子の会社の製品で溢れている。もう何十年も前の製品がそこにあった。 なんだか、こういうのグッと来るなぁ。 ほんとうに温かいなぁ。 多くを語らない祖父の息子への愛がひしひしと伝わって来る。 家族の形はさまざまだが、繋がりあっていることの大切さ、有り難さを信じたいと思える作品だった。 祖父が美緒に将来の道を自分で選ばせた姿勢から、家族だからこそ型にはめることに捉われず、価値観を強要せず、一度きりの人生を謳歌できるよう、選んだ道を尊重する存在の尊さを学ばせてもらえた。 ホームスパンという日本では岩手が有名な伝統織物業工芸。 移り変わりの激しい現代社会の中で、家業の後を継ぐという選択をする志の崇高さが心に響いた。私も実家が古くからの家業をしている為、他人事とは思えず感情移入してしまった。 余談だが、作中に出てくる白龍(パイロン)のじゃじゃ麺!私も盛岡旅行で味わったので、思い出して何だかワクワクした♪ ちいたんたんまで出てくる〜 あれは多分、1度目より2度目、2度目より3度目・・・と沼にハマっていく食べ物だろう。 そして、福田のコッペパンといい、地元の方は本作を読んで懐かしさの余り歓喜の声を上げるんでしょうな。 未体験の方は本作で予習の上、ぜひ!!

Posted by ブクログ

2024/04/18

繊細さんは生きにくい。 些細な言動に傷つき、ちょっとした態度に怒っているのか?と不安になり、自分の発言で他人を不快にさせていないかと怯える。 居場所がなくなってしまうからオールウェイズスマイル。 逃げてはいけないと頑張ってみるけども、どんなに頑張ってもできなくて、それでもそれでも...

繊細さんは生きにくい。 些細な言動に傷つき、ちょっとした態度に怒っているのか?と不安になり、自分の発言で他人を不快にさせていないかと怯える。 居場所がなくなってしまうからオールウェイズスマイル。 逃げてはいけないと頑張ってみるけども、どんなに頑張ってもできなくて、それでもそれでも頑張って身体に異常が表れ心が壊れる。 心が壊れてもなお、できない自分をせめる。 「大事なもののための我慢は自分を磨く。つらいだけの我慢は命が削がれていくだけ」 救われた。 そうか。 自分はどんな「好き」でできているのか探して、身体の中も外もそれで満たしてみろ、と。 もっと早く出会いたかった。 でも出会えてよかった。 これからやってみる。 そして、岩手にも行ってみる。

Posted by ブクログ

2024/04/08

時には厳しいけど、大きな包容力と豊富な知識で諭してくれる素晴らしいおじいちゃん。思春期の子を抱える複雑な親子関係、夫婦関係に考えさせられた。ちょくちょく出てくる岩手情報に興味がわいた。

Posted by ブクログ

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