1,800円以上の注文で送料無料
夜行 小学館文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-01-07

夜行 小学館文庫

森見登美彦(著者)

追加する に追加する

夜行 小学館文庫

671

獲得ポイント6P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2019/10/04
JAN 9784094067033

夜行

¥671

商品レビュー

3.7

321件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/02/07

鞍馬でいなくなった1人の友人を思い、再度京都に集まった5人の友人たち。 その京都で「夜行」という不思議な銅版画に出会う。その夜、5人がその「夜行」にまつわる奇妙な話を語り合うことで物語がすすんでいく。 初めは「…ん?」という、ただ不思議なだけの物語だったのだが、物語が進むにつれ、...

鞍馬でいなくなった1人の友人を思い、再度京都に集まった5人の友人たち。 その京都で「夜行」という不思議な銅版画に出会う。その夜、5人がその「夜行」にまつわる奇妙な話を語り合うことで物語がすすんでいく。 初めは「…ん?」という、ただ不思議なだけの物語だったのだが、物語が進むにつれ、それぞれの語った物語が意味をもち、手を取り合い、さらに不思議な、けれども壮大な結末に導く。 森見登美彦作品はいくつかよんだが、コメディみの強いものも、ファンタジーも、ホラーも得意なイメージ。今作は特にファンタジー的な発想とホラーの筆致が見事に相まっていた。

Posted by ブクログ

2026/01/29

登場人物が話す異なる地での奇妙な体験談を通して、姿を消した長谷川さんの輪郭が浮かびあがり、徐々に真相に近づいていく。かと思いきや、これまで見えていた世界が反転していくようにぐらりと様相を変えていった。読了後、自分がいる世界は本当の世界なのか不安になるような不気味さが残った。 各章...

登場人物が話す異なる地での奇妙な体験談を通して、姿を消した長谷川さんの輪郭が浮かびあがり、徐々に真相に近づいていく。かと思いきや、これまで見えていた世界が反転していくようにぐらりと様相を変えていった。読了後、自分がいる世界は本当の世界なのか不安になるような不気味さが残った。 各章には、それぞれ雰囲気の違う怖さがあった。重くのしかかり、押しつぶされそうな恐怖、霧のようにしっとりとまとわりつく薄気味悪さ、自分の足元が見えなくなり、自分の記憶が消えていくような不安さ、自分が生きていることが分からなくなる恐怖。恐ろしさにもこんなにも種類があるのかと、ぞくぞくしながら読み進められた。 全体に不気味さが漂う中でも、銅版画の描写や風景描写はきらきらと美しさを浮かび上がらせられる文体であった。世界観にのみこまれる、素敵な小説だった。

Posted by ブクログ

2026/01/22

コメントで教えて頂き、興味を惹かれた作品。 こういう機会でもないと、今後なかなか手に取らない気がしたので、このタイミングで手に取った。 教えてくださり、ありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈) 十年前の夜、英会話スクールの仲間たち6人で鞍馬の火祭を見物に出かけ、仲間のひとりが姿を...

コメントで教えて頂き、興味を惹かれた作品。 こういう機会でもないと、今後なかなか手に取らない気がしたので、このタイミングで手に取った。 教えてくださり、ありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈) 十年前の夜、英会話スクールの仲間たち6人で鞍馬の火祭を見物に出かけ、仲間のひとりが姿を消した。十年ぶりに集まり、火祭に出かけることになった彼らはそれぞれ旅の思い出を語り始めー…。 これまで読んできた作品と作風が違いすぎて、めちゃくちゃ驚いた。 こういう作品もあるんですね…! 途中、森見作品お決まりのあのワードが出てきて、ニヤッとしちゃいました( ≖ᴗ≖​)ニヤッ 怪談要素があり、ドキドキしながら読んだのですが、ホラーが苦手でも大丈夫だった(´▽`)ホッ それでも夜に読むのはちょっと怖かったかも…! (でも夜が一番集中できるし、世界観とも合ってる!) 何が起こっているのか、はっきり説明されないまま進んでいく不気味さがあり、何が起こっているのかが、徐々に分かってくると、過去と現在、現実と仮想の境目が曖昧になっていくような感じがした。 物語全体の謎はなんとなく理解できても、章ごとの謎はいろんな解釈ができそう。 「世界はつねに夜なのよ」という言葉がとても印象的だった。 でもいつかは明けるかもしれない。 その兆しだけは、確かにある。 きっとそれが曙光なんだと思った。 読後、マンデラ効果を思い出してちょっとゾワッとした(((( '-' )))) ✎︎____________ この車窓の眺めは、俺にとっては非日常的な眺めだが、彼女にとっては日常の眺めだ。しかし日常的な眺めだからといって、それが平凡なものであるとはかぎらない。毎日眺めるものだからこそ、かえって妙なものが気にかかるということはあるだろう。(p.193) 人間として生きていくからには、多くのものに目をつぶらないといけない。(p.198) 我々は相手の顔を見ているようで見ていない。怒っているとか、泣いているとか、胡散臭いとか、紋切り型の言葉を与える。これは相手に自分が投げつけた言葉を見ているので、いうなれば独り相撲。しかし風景が無限の奥行きを持つなら、人間の顔も同じでしょう。言葉に頼らずに相手の顔を見ることができれば、見えぬものがおのずから見えてくるのです。(p.198) 今こうして自分が夜をさまよっているとき、どんなに遠い街も同じ夜の闇に包まれて、膨大な数の人々がそれぞれの夢を結んでいる。この永遠の夜こそが世界の本当の姿なんじゃないだろうか。(p.288)

Posted by ブクログ