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おやすみ、東京 ハルキ文庫
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おやすみ、東京 ハルキ文庫

吉田篤弘(著者)

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おやすみ、東京 ハルキ文庫

814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2019/09/14
JAN 9784758442916

おやすみ、東京

¥814

商品レビュー

3.9

99件のお客様レビュー

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2024/09/14

掴みどころのない不思議な人たちの夜の話。タクシー運転手の松井さんが運ぶ奇妙な繋がり。不思議だけど怖くは無い、心地よい夜が描かれている。 どこかふわふわとしていて、まるで夢みたいで、朝になったら忘れてしまいそうな物語 偶然が重なってそれぞれが願う所へたどり着こうとする過程が愛お...

掴みどころのない不思議な人たちの夜の話。タクシー運転手の松井さんが運ぶ奇妙な繋がり。不思議だけど怖くは無い、心地よい夜が描かれている。 どこかふわふわとしていて、まるで夢みたいで、朝になったら忘れてしまいそうな物語 偶然が重なってそれぞれが願う所へたどり着こうとする過程が愛おしい。ほんとうに偶然なのかはわからないけど。

Posted by ブクログ

2024/09/04

短編なのに長編。 読み終わると、登場する全ての人の生きる営みが、一気に蘇ってくる。 再読するたびに、友人が元気で過ごしているという便りをもらうような感覚が生まれそう。

Posted by ブクログ

2024/07/20

 全12篇が、ほぼ「時計の針が1時になった」で始まる連作短編集です。この出だしの一文だけで、東京という都会の喧騒や眩しい光の煌きとは無縁の、静謐な夜の世界に引き込まれます。  この物語の肝は、「人のつながりは様々で、その理由の道筋やきっかけは、東京には無数にある」ってことかな‥...

 全12篇が、ほぼ「時計の針が1時になった」で始まる連作短編集です。この出だしの一文だけで、東京という都会の喧騒や眩しい光の煌きとは無縁の、静謐な夜の世界に引き込まれます。  この物語の肝は、「人のつながりは様々で、その理由の道筋やきっかけは、東京には無数にある」ってことかな‥。すれ違いや偶然も含め、そんなたくさんのつながりの中の一場面を、吉田さんは温かく照らし、滋味深く綴っているように感じました。  人々が寝静まった「夜」の描写の中に、いろいろな事情を抱えた人が登場し、つながっていきます。古く使われなくなった物や過ぎ去った中に何かを探している人、なかなか決断できない人など‥。でも、「東京で暮らすこと=夢や希望をあきらめる、つながりが儚いこと」にせず、東京の光と影の影の部分にも優しさを示してくれる内容に思えます。  なぜか、『深夜食堂』の小林薫が語る「一日が終わり、人々が家路へと急ぐ頃、俺の一日は始まる。」の冒頭台詞と共に、登場人物たちを思い出しました。こちらは夜の東京の哀愁と人情の世界‥。  対して本作は、同じ深夜でも感情の振れ幅が少なく、洗練されたイメージですね。元々吉田作品には幻想的な雰囲気があるのですが、本作にはリアリティも感じます。  通読して感じるのは、不器用さや不安、後悔や迷いなどを肯定してくれる心地よさです。そのままでいいんだよと‥。この安心感があるからこそ、吉田作品は支持されるのかなと思います。とりわけそんな思いを強くする本作でした。  読了しレビューを書き終えたら、「時計の針は午前1時に迫っている。」   (東京じゃないけど)おやすみ、東京

Posted by ブクログ

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