商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/08/23 |
JAN | 9784105901592 |
- 書籍
- 書籍
わたしのいるところ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
わたしのいるところ
¥1,870
在庫あり
商品レビュー
3.9
57件のお客様レビュー
暗い小説を「暗い」と言う人が嫌いなのだけど、これは暗い。「この孤独感わかるなあ」というよりは、自分の知らない孤独の日々を一緒になぞっている気分になる。 読んでいると結構主人公は色々な人と繋がっているのだが、「家庭がない」だけで人は(主人公もそれを読んでいる私も含めて)こんなに孤独...
暗い小説を「暗い」と言う人が嫌いなのだけど、これは暗い。「この孤独感わかるなあ」というよりは、自分の知らない孤独の日々を一緒になぞっている気分になる。 読んでいると結構主人公は色々な人と繋がっているのだが、「家庭がない」だけで人は(主人公もそれを読んでいる私も含めて)こんなに孤独を感じるんだな、、とも思うし、そういう問題ではなく孤独感は全部育ってきた家庭環境や考え方の癖から来ているだけなのかもとも思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ローマっぽいどこかの街に暮らす、40代の一人暮らし独身女性のエッセイ風の小説。長編ということだけど、中身はとても短い日常の場面がとにかくたくさん並んでいて、歩道で、道で、仕事場で…というふうに、場面場面の場所が章題になっている。主人公は恋人もいるし、友人も複数いるし、定期的に訪ねる母親もいるが基本的に暗くて孤独である(なんじゃそりゃと思わないでもないが)。ここが自分の居場所と言えるような感覚が全然感じられないのだ。その孤独を嫌がるでもなく、特別好むでもなく、ただそうしている、という感じが印象的だった。 私は友達が少なくて家族と過ごす以外は大体一人だからその感覚もちょっとわかるが、わかるからなんだか怖くなる。もう死んでいる父親への恨み言とか、特に怖かった。他の人間たちとちゃんと触れ合うことなく、本当は分かるべきことを何にも分からないまま孤独に人生を終える気がしてしまう。最後に主人公が町を出るのは少しほっとした。
Posted by
【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28741845
Posted by