商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/05/29 |
JAN | 9784101134895 |
- 書籍
- 文庫
五瓣の椿
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五瓣の椿
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
復讐物。好きで3回は読んでるかも。 序盤では、父親思いの優しい少女として書かれているのが、復讐を決めた途端、非情に徹する姿がなんとも物悲しい…
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山本周五郎全集11(再読) この世には御定法で罰することのできない罪がある。 薬種・油売商むさし屋の寮で火事があり、焼け跡から主人と妻・娘とみられる3人の死体が発見される。 その後、一人の美しい娘によると思われる殺人事件が続き、その死体のそばにはいつも一枚の椿の花びらが落ちてい...
山本周五郎全集11(再読) この世には御定法で罰することのできない罪がある。 薬種・油売商むさし屋の寮で火事があり、焼け跡から主人と妻・娘とみられる3人の死体が発見される。 その後、一人の美しい娘によると思われる殺人事件が続き、その死体のそばにはいつも一枚の椿の花びらが落ちていた。 報われず死んだ父への思いと人の気持ちをもてあそぶ放蕩な母とその相手への恨みを晴らす復習劇。 スリリングなサスペンスドラマの趣。面白い。
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銀のかんざし、椿の花弁、美少女というビジュアルがそのまま今アニメの設定にでもなりそうなくらい。手塚治虫の女性キャラしかり、筒井康隆の七瀬シリーズしかり、先達たちはわかってるよなぁ。ヒロインおしのと父の最期の無念のひと時を描く序章の濃度、そのあと5人の仇を一章で一殺ずつ果たしていく...
銀のかんざし、椿の花弁、美少女というビジュアルがそのまま今アニメの設定にでもなりそうなくらい。手塚治虫の女性キャラしかり、筒井康隆の七瀬シリーズしかり、先達たちはわかってるよなぁ。ヒロインおしのと父の最期の無念のひと時を描く序章の濃度、そのあと5人の仇を一章で一殺ずつ果たしていくという構成の巧みさ。その三章から現れる与力による追及のサスペンス、四章と五章での仇相手の配置などのアイデアも素晴らしい。茶屋の間取りの細かな描写や江戸の街並みの風景描写も簡潔ながら豊富に描かれて情緒も満点。文章のテンポもいい。
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