商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/03/20 |
JAN | 9784122067141 |
- 書籍
- 文庫
彼女に関する十二章
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彼女に関する十二章
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商品レビュー
3.9
21件のお客様レビュー
聖子は50歳になった。 息子は巣立って夫と二人暮らし。 時々夫にはイラッとさせられるけれど、そこは上手くやっていけてると思う。 50歳になって、それでも色々なことが起こる。 女には縁がないと思っていた息子が彼女を連れて帰ってきたり、仕事先の事務所に出入りする初老の男と関わったり。...
聖子は50歳になった。 息子は巣立って夫と二人暮らし。 時々夫にはイラッとさせられるけれど、そこは上手くやっていけてると思う。 50歳になって、それでも色々なことが起こる。 女には縁がないと思っていた息子が彼女を連れて帰ってきたり、仕事先の事務所に出入りする初老の男と関わったり。 人生は捨てたもんじゃない。
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暫く読書断ちしていたから、久しぶりに手に取った一冊。 中島さんの本は「ムーンライトイン」以来だけどまたまた面白かったなぁ。 表面だけ眺めると、”中年女性に訪れた小さなロマンス”という風体だけど、読み進めていくと根底には、なんでもない人間の生と、多分その先にある死への愛おしさが満...
暫く読書断ちしていたから、久しぶりに手に取った一冊。 中島さんの本は「ムーンライトイン」以来だけどまたまた面白かったなぁ。 表面だけ眺めると、”中年女性に訪れた小さなロマンス”という風体だけど、読み進めていくと根底には、なんでもない人間の生と、多分その先にある死への愛おしさが満ちていることに思い及ぶ。 この方の文章は、いつもなにか不思議な温かさと同時に、まるで倍音のような余韻を感じてしまう。 あと、伊藤整さんの「女性に関する十二章」を読んでみたくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
聖子さんの脳内独白が面白くて声に出して笑ってしまった。上品な面白さで聖子さんの綺麗事ばかりでは無い人間味溢れる聖子さんに惹かれる。 「相手はまだ気づいていない、見る側にとって有利な条件のもとで、聖子は心置きなくこの三十一歳の青年の姿を眺めた。」 日常で取りこぼしがちなシーンを切り取るのが凄くお上手です。
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