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虚構推理短編集 岩永琴子の出現 講談社タイガ
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虚構推理短編集 岩永琴子の出現 講談社タイガ

城平京(著者)

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虚構推理短編集 岩永琴子の出現 講談社タイガ

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2018/12/20
JAN 9784065139288

虚構推理短編集 岩永琴子の出現

¥792

商品レビュー

3.9

34件のお客様レビュー

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2025/02/12

2025年1月読了。  前作の鋼人七瀬編で縦横無尽に推理を展開した岩永琴子が活躍する短編集。虚構の推理で現実の事件を改変するという前作のスタイルは、今作にも引き継がれている。短編集ということでサクサク読めるところがありがたい。  特にうなぎ屋で琴子を見かけたサラリーマンの話が好...

2025年1月読了。  前作の鋼人七瀬編で縦横無尽に推理を展開した岩永琴子が活躍する短編集。虚構の推理で現実の事件を改変するという前作のスタイルは、今作にも引き継がれている。短編集ということでサクサク読めるところがありがたい。  特にうなぎ屋で琴子を見かけたサラリーマンの話が好みだ。琴子のような西洋人形じみた美少女がなぜ寂れたうなぎ屋にいるのかというホワイダニット(?)をサラリーマンが推理し始めるのだが、その推理が不穏な方向に流れていく展開が面白い。オチも秀逸である。

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2023/10/10

シリーズ2作目 マンガとアニメを先に見てたので、どうしても新鮮味に欠ける でも、まぁ小説の城平京のらしさをより強調されているのがマンガでありアニメですからねぇ 収録は5編 ・ヌシの大蛇は聞いていた ・うなぎ屋の幸運日 ・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを ・ギロチン三四郎 ・...

シリーズ2作目 マンガとアニメを先に見てたので、どうしても新鮮味に欠ける でも、まぁ小説の城平京のらしさをより強調されているのがマンガでありアニメですからねぇ 収録は5編 ・ヌシの大蛇は聞いていた ・うなぎ屋の幸運日 ・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを ・ギロチン三四郎 ・幻の自販機 ・ヌシの大蛇は聞いていた アニメだと鋼人七瀬の前の話として描かれていたやつ 実際はどうあれ、対象者を説得できる推理を披露して納得させればOKという、正に虚構推理というタイトルを体現している話だと思う それにしてもヌシ様、細かいところまで気になるお方なのですねぇw ・うなぎ屋の幸運日 琴子さんが最後にチクリと刺すだけのお話 ただ、うなぎ屋に入った理由というのが何ともアレで琴子さんらしいというか ・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを 真相や施されていた仕掛けとしてはちょっとひねったものでしたね 臆病な復讐者に相応しく、結局成就しないあたりがさもありなん ・ギロチン三四郎 行動の是非はともかく、虚構推理にはめずらしく人の良い意味での想いが込められたお話 ・幻の自販機 怪異により成立してしまった殺人事件のアリバイ 小説限定のエピソードなので初読み 容疑者は自首しているにもかかわらず たぬきがやっているうどん自販機の怪異のに紛れ込んでしまい、出る際にショートカットしてしまったために辻褄の合わなくなってしまった犯行後の行程 自首しているのにアリバイがあるというジレンマ そして怪異が原因のためその検証もできない 琴子さんの考えた落とし所もまぁ妥当なところだと思う

Posted by ブクログ

2023/06/04

怪異を前に虚構の推理を。 鋼人七瀬事件より後日、岩永琴子に舞い込む怪異達の相談事の数々、人知の及ばない回答はNG、現実的で納得のいく虚構を造り上げる。  虚構推理短編5篇、どれも基本ベースは前作と同じく真相を知った上でそれより信憑性の上を行く嘘を吐いていくというもの。 前作では...

怪異を前に虚構の推理を。 鋼人七瀬事件より後日、岩永琴子に舞い込む怪異達の相談事の数々、人知の及ばない回答はNG、現実的で納得のいく虚構を造り上げる。  虚構推理短編5篇、どれも基本ベースは前作と同じく真相を知った上でそれより信憑性の上を行く嘘を吐いていくというもの。 前作では僅かだった琴子と怪異との付き合い・距離感がはっきりし、秩序を重んじるという目的の下、時折冷酷で非情な面も覗かせる。 そこはやはり「神」を引き受けた身として生半可な判断はとれないということだろう。 キャラクターの一面が窺える短編らしい作品群だった。

Posted by ブクログ