1,800円以上の注文で送料無料

人魚の眠る家 幻冬舎文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-03-06

人魚の眠る家 幻冬舎文庫

東野圭吾(著者)

追加する に追加する

人魚の眠る家 幻冬舎文庫

924

獲得ポイント8P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2018/05/30
JAN 9784344427303

人魚の眠る家

¥924

商品レビュー

4

678件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/12/25

ミステリーはストーリーをよく忘れてしまうんですがこの本は鮮烈に覚えています。それくらい読み進むのが止まらないです。元気がある時に読んだ方がいいかもです

Posted by ブクログ

2025/12/23

自分が同じ立場になったらどんな判断を下すだろうかと考えながら読んだが答えは見つからなかった。正解がない倫理的な問題を考えることの複雑さを痛感した。脳死判定の法律の曖昧さが腹立たしい。

Posted by ブクログ

2025/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

脳死という極めて重く、そして現実でも簡単に答えが出ないテーマを真正面から描いた小説です。 私は以前この作品を映画で観たことがあるが、内容はほとんど覚えておらず、「とても感動した」「良い作品だった」という大まかな印象だけが残っていた。 今回、原作小説を読んで、その記憶が決して誇張ではなかったことを改めて実感した。 物語では、水難事故によって脳死同様の状態となった子どもを前に、「死」とは何か、「生きている」とはどういうことかが突きつけられる。 特に、心臓が動き、体温もあり、最新技術によって筋肉が動かされ、血行も保たれている状態を「亡くなった」と認識することの難しさが強く印象に残った。 日本において脳死が法的にも感情的にも非常にナーバスな問題であることを考えると、なおさら割り切れない気持ちになる。 頭では理解できても、感情が追いつかないという感覚が、この作品では非常にリアルに描かれていた。 最新技術によって、外見上は「眠っているだけ」にしか見えないほど安定した状態になる展開では、読んでいる私自身も「もしかしたら目を覚ますのではないか」と期待してしまった。 正直なところ、ハッピーエンドになってほしいと強く思っていた。 しかし、物語は安易な奇跡を選ばなかった。 もし目を覚ましていたら、どこか安っぽく、現実から目を背けた結末になっていたかもしれない。 そうならなかったからこそ、この物語は現実に近く、苦しいながらも納得できる終わり方だったと感じた。 物語の途中には、何度も涙を誘われる場面があった。 登場人物たちの選択や葛藤は決して特別なものではなく、「自分だったらどうするだろう」と自然に考えさせられる。 その点で、この作品は単なる感動小説ではなく、読者自身の価値観を静かに問い直してくる作品だと思う。 最後に、タイトルである「人魚が眠る家」の意味について考えさせられた。 人魚とは、陸でも海でも完全には生きられない存在である。 生と死の境界、目覚めることも、完全に失われることもない状態にある瑞穂の姿は、まさに人魚のようだと感じた。 「瑞穂が人魚なのか」という問いに対して、私はそうなのだと思う。 そしてその人魚が眠る場所が、この家であり、家族の愛と執着が交錯する場所なのだろう。 『人魚が眠る家』は、答えを与える小説ではない。 しかし、簡単には答えを出せない問題と向き合うことの大切さを、深い感動とともに教えてくれる作品だった。 読み終えた後も長く心に残り、非常に満足できる一冊であった。

Posted by ブクログ