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悪について ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/01/01 |
JAN | 9784480098412 |
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悪について
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商品レビュー
4.2
17件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館本 なんだか面白かった。しばらくして読み返したい。 ネクロフィリアとナルシシズムについて、フロイト理論を交えて述べられていた。 ネクロフィリア的な人 殺しの願望、死や汚物やサディズムへの興味。 対義語はバイオフィリア 生を愛する。 フロイトの肛門性格とネクロフィリア的性格は似てる。排泄物に深い興味と親近感を持つ、生きていないものへの親近感。生に役立たないものに惹きつけられる。不用物や所有する為の財産に惹かれる。 トイレトレーニングに固執しすぎる母は、強い肛門期の性格を持つ。つまりは生のないものに興味を持つのであり、その子も同じような興味を持つことがある。その母親の不安が原因で、子は生を恐れる。 肛門性格を形成するのはトイレトレーニングとそれが肛門リピドーに与える影響でなく、生への憎悪、恐怖をはじめ、子のエネルギーを所有や貯蔵への情熱に向けさせる、母の性格。 肛門性格とネクロフィリア的性格は似てる。 面白い。
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自由からの逃走は読んでないのにこっちを先に読んだ。 人間が持つ一番の悪は、生の力すなわち創造の力を窒息させ、生そのものを衰退させるもの。そこで彼がキーワードとして挙げている三つが、ネクロフィリア、ナルシシズム、近親相姦的欲望だ。特に、ナルシシズムの章は面白かった。訳者の解説を読...
自由からの逃走は読んでないのにこっちを先に読んだ。 人間が持つ一番の悪は、生の力すなわち創造の力を窒息させ、生そのものを衰退させるもの。そこで彼がキーワードとして挙げている三つが、ネクロフィリア、ナルシシズム、近親相姦的欲望だ。特に、ナルシシズムの章は面白かった。訳者の解説を読むに、ここが結構自由からの逃走と繋がる部分なんだろう。
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人間について、「ネクロフィリア、ナルシシズム、近親相姦的固着」の3つが深く関わっており、これら3つの特質が突出したものになるほど、著者が衰退のシンドロームと呼ぶ悪性が形成される。 もちろん、それほど悪性が強くない人にもこれら3つの特質は多かれ少なかれあり、逆の特質である「バイオ...
人間について、「ネクロフィリア、ナルシシズム、近親相姦的固着」の3つが深く関わっており、これら3つの特質が突出したものになるほど、著者が衰退のシンドロームと呼ぶ悪性が形成される。 もちろん、それほど悪性が強くない人にもこれら3つの特質は多かれ少なかれあり、逆の特質である「バイオフィリア、隣人への愛、独立心」といった成長のシンドロームと呼ぶ良性のバランスがとれているため、悪が表出することはめったにない。 また、これらは全て個人から表出される特質のように思われるが、国家や民族、血の濃さ等の集団的なものにも当てはめることができ、衰退のシンドロームが集団的なものとなったとき、死や破壊が世界を巻き込むほどの戦争や悲劇を引き起こした。 戦争のような悲劇は社会的政治的な要因で引き起こされると思いがちだが、個人の心理的要因である衰退のシンドロームが引き金となった結果、それが徐々に大きな集団を形成して発生することもある。なぜなら、集団は個人の集まりであり、決して個人の心理と無関係とは言えないからだ。
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