商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2017/12/01 |
JAN | 9784003812310 |
- 書籍
- 文庫
何が私をこうさせたか
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何が私をこうさせたか
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商品レビュー
4.4
19件のお客様レビュー
今から100年前を生きた女性の手記。そんな昔の文章、私に読めるかしらと心配したが杞憂でした。力強い文章からは生々しい感情が伝わってきて、辛い気持ちにもなりつつ読み終えました。 100年も昔と思ってたけれど、たった100年前はこんなに大変な時代だったのか、とその当時の生活のリアルを...
今から100年前を生きた女性の手記。そんな昔の文章、私に読めるかしらと心配したが杞憂でした。力強い文章からは生々しい感情が伝わってきて、辛い気持ちにもなりつつ読み終えました。 100年も昔と思ってたけれど、たった100年前はこんなに大変な時代だったのか、とその当時の生活のリアルを知り、驚きました。歴史としては知っていても、実際にどう感じてどんなふうに生活していたのかは想像が及びませんでした。この手記を書いた本人のことはもちろん、こんな大変な時代のなかでも人は生き、子供を産み育てて今の私たちに命を繋いできたんだなぁと、人の逞しさを知りました。読んでよかったです。
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壮絶だった。なにから書けばいいかわからないくらい壮絶だったが、読めて良かった。 こう書くと軽く見えるかもしれないが、現代でいう親ガチャ失敗、生まれが選べないことによる貧困、教育を受けさせてもらえない等の数々の困難が降りかかる。まだ下があるのかと思うほど、読み進める程に酷く悲しい。...
壮絶だった。なにから書けばいいかわからないくらい壮絶だったが、読めて良かった。 こう書くと軽く見えるかもしれないが、現代でいう親ガチャ失敗、生まれが選べないことによる貧困、教育を受けさせてもらえない等の数々の困難が降りかかる。まだ下があるのかと思うほど、読み進める程に酷く悲しい。それでも、子供から搾取する大人に囲まれ、虐げられた時代を長く過ごしたにも関わらず、幾度と「自分は間違っていない」と思える心が本当にすごいと思った。 私は自分が将来、仮に親になることを考えるととても不安で、子供に施しをすることが出来るのだろうか…と考えることが多い。それでも、文子の言葉を読んでいると、特別何かを与えるのではなく、子供を騙さないことや大人の都合や責任を押し付けないこと、愛情を持って居場所を作ること、それだけできれば充分すぎるほど親なのではないかと気付かされた。 これほど本のタイトルが内容を表しているものも珍しいと思う。文子がどうして恩赦を受けず、縊死したのかが凝縮されていた。帰る場所がなく、心安まる場所がなかった文子が自身の人生を見出したのが朴なのだと思う。
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他人の意見を鵜呑みにして、自分の思いを蔑ろにしそうになる時、つい自責の念に駆られそうなとき、金子文子さんの考え方を取り入れると、自分を大切にできると思った。 『お前が悪い』と言ってくる人に負けて 自分が悪いのかも と思いそうになる私自身に対して、 なにを問いかければいいのか の...
他人の意見を鵜呑みにして、自分の思いを蔑ろにしそうになる時、つい自責の念に駆られそうなとき、金子文子さんの考え方を取り入れると、自分を大切にできると思った。 『お前が悪い』と言ってくる人に負けて 自分が悪いのかも と思いそうになる私自身に対して、 なにを問いかければいいのか のヒントをもらえる本だった。 一番感銘を受けたフレーズ 『-子供をして自分の行為の責任を自分のみに負わせよ。自分の行為を他人に誓わせるな。それは子供から責任感を奪うことだ。卑屈にすることだ。心にも行為にも裏と表とを教えることだ。誰だって自分の行為を他に約束すべきではない。自分の行為の主体を、管理人に預けるべきではない。自分の行為の主体は完全に自分自身であることを人間は自覚すべきである。そうすることによってこそ、初めて、人は誰をも偽らぬ、誰にも怯えぬ、真に確乎とした、自律的な、責任のある行為を生むことができるようになるのだ-と。』
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