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何が私をこうさせたか 獄中手記 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2017/12/01 |
| JAN | 9784003812310 |
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何が私をこうさせたか
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商品レビュー
4.4
24件のお客様レビュー
松本清張の『昭和史発掘』から気になり、こちらも読み始めたら、あっという間に読み進めてしまった。時代もあっただろうけれど、無籍者として制度からはじかれてしまうことに加えて、イエ制度の中ではモノのようにやり取りされているのが気の毒だった。遺書が残されていないのが残念。文子が書いたもの...
松本清張の『昭和史発掘』から気になり、こちらも読み始めたら、あっという間に読み進めてしまった。時代もあっただろうけれど、無籍者として制度からはじかれてしまうことに加えて、イエ制度の中ではモノのようにやり取りされているのが気の毒だった。遺書が残されていないのが残念。文子が書いたものをもっと読んでみたかった。
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何が彼女をこうさせたのか、 読み進めていくうちに、 それは親であり家族であり環境であり、 国であり、時代であり、男であり、 すなわち彼女の周りのすべてのように思えてくる。 だからこそ彼女にとってかけがえのないものは、 「自由」だったのだろう。 それを求めてひたすら立ち向かう彼女...
何が彼女をこうさせたのか、 読み進めていくうちに、 それは親であり家族であり環境であり、 国であり、時代であり、男であり、 すなわち彼女の周りのすべてのように思えてくる。 だからこそ彼女にとってかけがえのないものは、 「自由」だったのだろう。 それを求めてひたすら立ち向かう彼女。 ただ、彼女自身の弱さとして、 人からの愛に対する渇望があったと思う。 かつて彼女は母を、 男に頼らずには生きられないと断じていたが、 彼女もまた、同じ欠落を抱えていたと思う。 だから自分の生き方を探そうとするまでの文章は濃密なのだが、朴を始めとする男性とのつながりに関しては、 どこか曖昧なものになっている気がする。 特に、 自分なりの生き方を手に入れようと立ち上がった時に、 そのすべてを朴の人格にゆだねてしまったところが、 愛に飢え続けていた彼女のもろさのような気がした。 生き方と愛は分けて両立させた方が良かったと私は思う。 最終的に、彼女はテロという破壊を選択した。 人が生きていくのに、なぜ他者が手出しをして決めようとするのか。その怒りの表れだったと思う。 しかし運命の不思議さは、 彼女に破壊よりも、 この著書を表すことによって、 伝道の人たらしめたのだった。 そして今の時代でもなお、 この本は読み継がれる価値があるものになっている。
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