1,800円以上の注文で送料無料

ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書 中公新書252
  • 新品
  • 書籍
  • 新書
  • 1226-26-01

ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書 中公新書252

石光真人(著者)

追加する に追加する

ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書 中公新書252

880

獲得ポイント8P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2017/12/20
JAN 9784121802521

ある明治人の記録 改版

¥880

商品レビュー

4.5

23件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古い文体でだいぶ読みにくいが良書。下記に適宜、付箋を貼った個所を記そうと思う。 二部構成になっていたので、二部の感想をここで。柴翁に日記の原稿を見せてもらった本書の著者の記述。昭和の人らしく、先の大戦への自虐的反省が時代を感じた。付箋を貼るような箇所はなく、著者の思い出と歴史観の記述。 第一部は星五つ。感動もあった。第二部は星三つ。本書の-部分。 下記には付箋を貼った個所の要約: 26-27:柴五郎翁の晩年(先の大戦中の本書執筆のころ)には、すでに会津戦争の嘘がまかり通っていたらしく、心を痛めている。曰く、会津は武士階級のみの戦闘であったなどは事実とだいぶ違い、自由意志による農民町民の応募兵が数千人規模でいた、との事。それだけ藩が慕われていた。 51:会津戦争のさなか、御山という場所には、敵味方を問わず負傷者を見る病院が開設されていた。会津側か、新政府側か、それとも他藩か個人か、どの勢力の病院かは記載なし。 56:敗軍の将兵として会津から江戸(東京)に護送されるさなか、他藩の武士とすれ違う時、彼らは目礼をするか一切興味なしといったふうで接した。武士としてのたしなみと感じたとの事。 76:下北半島に配流され、貧農生活をしている時の父の言葉。「会津のあだ撃つまでは、ここも戦場なるぞ」と心得た、とのこと。 86:薩長の下郎どもに一矢報いる、との執念で日々の仕事、縄を編む仕事に没頭した。 129:縁あって草創期の陸軍幼年学校に入学。そのさなか、西南の役が勃発。学友に薩摩のものもいて帰郷するしないで騒動。多くの者、帰郷。柴五郎も戦闘配備に回され、歴史が動く時の証言者としての記述をしている。 137:草創期の幼年学校は色々と不備や不公平があった。それに黙っておらず、生徒らはいまでいうところの学生争議のようなことを大いにしたもよう。然しながら晩年の著者は、それでも出世には影響なく、みな出世していたと述べる。 第二部は柴五郎から記録を受け取ることになる、石光氏の記録。 146:昭和17年のまだ緒戦のころ、柴翁は「この戦争は負けだよ」と見抜いていた。石光氏がいくら状況を説明して、勝てると述べても、柴翁は負けると分かっていたとの事。

Posted by ブクログ

2025/10/25

「男子にとりて回天の世に生まるること甲斐あることなれど」 明治維新により、武士の時代が終わり、会津藩出身の柴五郎が、どのような苦難を経て、身を立てるにいたったか、詳細に書かれた作品。 上級武士の生まれであるにも関わらず、維新後は生き続けることさえままならない苦難の連続。「明日の...

「男子にとりて回天の世に生まるること甲斐あることなれど」 明治維新により、武士の時代が終わり、会津藩出身の柴五郎が、どのような苦難を経て、身を立てるにいたったか、詳細に書かれた作品。 上級武士の生まれであるにも関わらず、維新後は生き続けることさえままならない苦難の連続。「明日の死を待ちて今日を生くらるはかえって楽ならん」と思うほどの苦難の中、会津藩や自刀した祖母 母 妹 兄嫁の雪辱を晴らすためにも死ぬことは許されず、武士としての誇りを汚されることもあったけれど、その精神と身体の丈夫さと、一心に勉学に励むことで、陸軍大将にまでなった偉人。 武士道精神や、当時の日本人が持っていた気質も興味深い。 また、会津の民が、薩長を歓迎などしていなかったこともよく分かった。歴史は書き換えられてしまうんだなぁ。 柴五郎翁のお写真を見ると、目の力がすごい。

Posted by ブクログ

2025/10/03

江戸から明治という、現代からすれば教科書の世界に生きた、しかも官軍側ではなく会津側の武士の子の記録。 涙なしに読めないと帯にあるが嘘はない。 通常薩長による明治維新から西南戦争までを英雄たちの話のように語るがそれは勝者の糊塗された歴史であり、その過程で敗者となり祖母、母、姉妹全...

江戸から明治という、現代からすれば教科書の世界に生きた、しかも官軍側ではなく会津側の武士の子の記録。 涙なしに読めないと帯にあるが嘘はない。 通常薩長による明治維新から西南戦争までを英雄たちの話のように語るがそれは勝者の糊塗された歴史であり、その過程で敗者となり祖母、母、姉妹全て自刃しながらも、生き延びる姿が想像を超える苦難。 のちに義和団の乱の指揮をとり、陸軍大将にまで昇る柴五郎という人の内面がとても興味深い。 明治人の特性なのか、武士道の名残なのか、多くは語らず人の道を外れることはしない。 もちろん薩長への復讐たるはあるが、その恩讐を超えて生きる姿に感銘を受けた。

Posted by ブクログ