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動的平衡(3) チャンスは準備された心にのみ降り立つ
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動的平衡(3) チャンスは準備された心にのみ降り立つ

福岡伸一(著者)

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動的平衡(3) チャンスは準備された心にのみ降り立つ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 木楽舎
発売年月日 2017/12/01
JAN 9784863241152

動的平衡(3)

¥1,650

商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2022/08/30

「動的平衡」シリーズの3作目だか、前の2冊よりも専門的な用語が多く、図版は少なく、やや読みづらさを感じた。 腸内細菌のことを扱った第10章が面白かった。

Posted by ブクログ

2021/07/28

動的平衡2と比較するとエッセイ的要素が強く感じるが、でも、やはりいい。美しい。 「動的平衡」を体現しているような、静的に見えて、心地良く絶え間ないゆらぎを感じるような文章。水のような透明感。 まず前書きからやられた。 私の中で最近モヤモヤしていた、「YouTube VS 本」問...

動的平衡2と比較するとエッセイ的要素が強く感じるが、でも、やはりいい。美しい。 「動的平衡」を体現しているような、静的に見えて、心地良く絶え間ないゆらぎを感じるような文章。水のような透明感。 まず前書きからやられた。 私の中で最近モヤモヤしていた、「YouTube VS 本」問題をあっさり解決してくれた。 (YouTube VS 本問題とは、YouTubeで(しかも2倍速)本のまとめ動画をサクッと観て知識をインプットしていく夫を横目で見ながら、じっくり本派のわたしは負けたような気になり、本の方がいいと思うのは過去への固執なんだろうか?ただの自己満足なんだろうか?と、モヤモヤしていたコトである) インターネットの情報に欠けているもの、本で得られるもの。 それは、プロセスの体験である。 その答えに到達するまでの時間の経緯であり、時間軸である。 プロセスをたどって答えに到達しないと、そこに至る喜びが味わえないのはもちろん、その答えを本当に理解したことにもならないと思う。 これが、「教養」と「物知り」の違いにもつながるのだという。 終盤に、筆者はスティーブ・ジョブズの講演から「connecting the dots」という言葉を引用している。カリグラフィーの授業にハマったことで、後々多くの人々を魅力する「マック・フォント」が出来たように、人生何が後々大きな達成、意外な発見につながるかはわからない。いろんな知識を得て、いろんな経験をしよう、という学生への激励メッセージなのだ。 様々な経験が、この本の副題であるChance favors prepared mind、大きなことを成し遂げる人が持つ、「準備された心」のバックグラウンドの形成にも大きく寄与するものとなるのだ。 また、そんな筆者が定義する「プロフェッショナル」があるという。 天賦の才能の有無以前に、プロフェッショナルはある時間を共有している。 一万時間。 どんな世界であっても、彼らは幼少期を起点として少なくとも一万時間、例外なくそのことだけに集中し、たゆまぬ努力をしているという。(一万時間=一日三時間×10年) 東京オリンピックが盛り上がる中、そんなプロフェッショナルたちに心から敬意を表したい。

Posted by ブクログ

2020/08/24

「動的平衡」概念にもとづくエッセイ集のようなものの第三弾。  組織論や芸術論にまで広がるということで書店ですぐ購入した。企業のような組織は、確かにエントロピー=乱雑さの増大の法則に支配され、これに抗っている。ここから、社長論やリーダーシップ論にもつながる。もう一冊読んでいる吉越...

「動的平衡」概念にもとづくエッセイ集のようなものの第三弾。  組織論や芸術論にまで広がるということで書店ですぐ購入した。企業のような組織は、確かにエントロピー=乱雑さの増大の法則に支配され、これに抗っている。ここから、社長論やリーダーシップ論にもつながる。もう一冊読んでいる吉越元トリンプ社長の話がとてもよいのだが、社長の役割は、確かにエントロピー増大との闘いに勝つことだ。 ・動的平衡組織論 ・水について考える ・老化とは何か ・科学はなぜ捏造するのか ・記憶の設計図 ・遺伝子をつかまえて ・「がんと生きる」を考える ・動的平衡芸術論 ・チャンスは準備された心にのみ降り立つ ・微生物の狩人  動的平衡的な考え方として重要なのは、、、 ・エントロピーは増大する ・生き物は、エントロピーの増大にあらがっている ・記憶も更新される ・つくるより壊すことが大事 ・タンパク質は、炭水化物のように燃やすために取り込むのではない p39  ・ひとつの細胞の分裂からはじまった細胞の集合体の内部で、細胞に個性が出てくること、細胞が機能を分担して分業化すること、これを「分化」と呼ぶ。 ・多細胞生物の細胞が共有している遺伝子とは、受精卵に由来するゲノムDNAのことで、細胞内の核という小区画に折りたたまれて格納されている。 p46 ・早老症では、DNA修復システムの一部に問題が生じ、この仕組みがうまく働かないのである。・・・必死にアンチエージングを行っても、結果的にエントロピー増大の法則という名の風化作用に、徐々に負けていくプロセス、それが老化なのである。 p70 ・海馬で作られた記憶の回路は、大脳皮質に書き写され、ここで新しいニューロンとシナプスの回路が形成される。そして海馬の方はクリアされる。 p170 ・この世界のあらゆる要素は、互いに連関し、すべてが一対多の関係で繋がりあっている。つまり世界にも、身体にも本来、部分(パーツ)はない。部分と呼び、部分として切り出せるものもない。世界のあらゆる因子は、互いに他を律し、あるいは相補している。そのやりとりには、ある瞬間だけ捉えてみると、供し手と受け手があるように見える。しかし、その微分を解き、次の瞬間を見ると、原因と結果は逆転している。あるいは、また別の平衡を求めて動いている。(・・・仏教的世界観)

Posted by ブクログ

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