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ギリシャ語の時間 韓国文学のオクリモノ
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ギリシャ語の時間 韓国文学のオクリモノ

ハン・ガン(著者), 斎藤真理子(訳者)

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ギリシャ語の時間 韓国文学のオクリモノ

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 2017/10/10
JAN 9784794969774

ギリシャ語の時間

¥1,980

商品レビュー

4

41件のお客様レビュー

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2025/02/01

初めて読んだ韓国文学です。 言葉で声に出されない感情への美しく、深く、鋭い洞察。雪のような冷たさと微かな明るさが読後にしんしんと降り積もるようでした。

Posted by ブクログ

2025/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

静かに、繊細に紡がれていく言葉が印象的だった。 主人公が捉えている景色や感覚、思考が、詩のようだった。 この小説は、章ごとに視点が入れ替わる。 女主人公のときは三人称、男主人公のときは一人称で書かれている。 手紙文で構成されている章があったり、詩が挟まったりもしている。 小説ってこんなに自由でいいんだ、と思い、視界が開けたような感覚になった。 話せなくなった女性は、これから先、話せるようになるかは分からない。 ギリシャ語講師の男性は、今後も少しずつ視力を失っていくだろう。 問題は解決されないまま残っている。 しかし、二人の人生は光に満ちていくのではないかと思える。 彼らが身体を触れ合わせている時間は、慈しみ合っているように見えた。 . 言葉を失ったのは特定の経験のせいではないことを、彼女は知っている。 数えきれない舌によって、また数えきれないペンによって何千年もの間、ぼろぼろになるまで酷使されてきた言語というもの。彼女自身もまた舌とペンによって酷使し続けてきた、言語というもの。一つの文章を書きはじめようとするたびに、古い心臓を彼女は感じる。ぼろぼろの、つぎをあてられ、繕われ、干からびた、無表情な心臓。そうであればあるほどいっそう力をこめて、言葉たちを強く握りしめてきたのだった。 握り拳が一瞬ゆるめば鈍い破片が足の甲に落ちる。ぴったりと噛み合って回っていた歯車が止まる。時間をかけてすり減ってきた場所が肉片のように、匙で豆腐をすくうように、ぞっくりとえぐり取られて欠落していく。 (P197) . 「彼らが身体を触れ合わせている時間は、慈しみ合っているように見えた」と書いたが、その一方で、男性が女性を抱きしめるシーンは怖いと感じてしまった。 だからこそ、ラストの触れ合う場面がより印象に残っている。 彼女は彼の体温を受け入れたのだ、と。

Posted by ブクログ

2025/01/26

文学賞受賞後に読み始めたハン・ガン 6冊目。 本当に好きなのか 受賞者の本だからではないか、と自問自答しながら 娘がもっていた「すべての、白いものたちの」以外は図書館の、予約の、長い待ち行列を経て この本さえあれば、どんなことが起きても、自分と自分を取り巻く世界を信じていられる...

文学賞受賞後に読み始めたハン・ガン 6冊目。 本当に好きなのか 受賞者の本だからではないか、と自問自答しながら 娘がもっていた「すべての、白いものたちの」以外は図書館の、予約の、長い待ち行列を経て この本さえあれば、どんなことが起きても、自分と自分を取り巻く世界を信じていられるような気がする 闘う、という方法ではなく、東洋的な(といえるような専門家ではないけれど)、自分に染み込んでいくような捉えかたで 2年かけて書かれた、と 今度はもう一度、2年かけて読もうと思う もう1冊と言われれば「少年が来る」 ただ、ハン・ガンを知りたい人になら 「すべての、白いものたちの」

Posted by ブクログ

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