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子育ての大誤解 新版(上) 重要なのは親じゃない ハヤカワ文庫NF
924円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2017/08/25 |
JAN | 9784150505059 |
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子育ての大誤解 新版(上)
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子育ての大誤解 新版(上)
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
親が影響を与えられるのは幼少期までで、その後は所属する集団に影響されるという考えは自身の見解と一致していた、と云うよりそれが一般的だと思うので真っ当な本だと思う。
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本質本だと思う ただし、想定する読者との前提の合意ラインをかなり高めに見積もっているがゆえに、「子供はどう育てようが関係なく育つ=虐待してもいい」というような誤った捉えられ方をして批判された(もちろんそんなことは書いてない)という出版当時の状況には納得がいく ちょっと不運な感じ...
本質本だと思う ただし、想定する読者との前提の合意ラインをかなり高めに見積もっているがゆえに、「子供はどう育てようが関係なく育つ=虐待してもいい」というような誤った捉えられ方をして批判された(もちろんそんなことは書いてない)という出版当時の状況には納得がいく ちょっと不運な感じ 子育てが子供の将来を決めるという神話に真っ向から立ち向かう不世出の学者が、スティーブン・ピンカーの目に留まって見出されるという「なろう」みたいな展開もアツい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
子供への親の影響が現代社会では過大評価されている。彼らの性格や家庭以外での振る舞いに対して、両親は永続的な影響を及ぼすことができない。という主張がこの方ではされている。 まあ、よく言われるのが「半分が遺伝で、半分が環境」。しかしこの主張は、いくつかの脆い。 まず、環境とは「遺伝によっても曲げられてしまう」。例えば、外向的な子と内向的な子。片方ずつ産んだ親は、それぞれに対する育児の方法は異なる。つまり、環境50%の中に遺伝的な要素が含まれている可能性がある。これを間接遺伝子作用という。(ここに関しては、ダニエルネトルも同様の主張をしていた気がする)実際、行動遺伝学の研究によって、親の行動は大して子供に影響を与えないことが示唆されている。出生順位に関しても同様だ。(二番目の子供の方が愛される確率が8-9割高い) そして、家での振る舞いと社会での振る舞いを切り替えて区別する「コードスイッチング」も行われる。経験済みかも知れないが、家での顔と学校での顔が全く違う子は存在する。つまり、親の振る舞いは家庭内で影響したとしても、家庭外に出ても永続的に影響を与えるとは限らない。 そして子育て観というのも、文化や年代によって変わる。今まで、(真似してほしくない文化ももちろんあるが)どんな方法でも、人間は育ってきた。だから、子育てで人が変わるというのも少し傲慢な考えとも言える。 以降、人の特性的な部分に焦点が当てられる。 心の理論や集団同調性などの説明がされていた。 筆者の興味深い点は、アタッチメントの理論の誤り?を指摘しているところだ。愛着理論とは異なり、母子との関係を他の人間関係には持ち込まない。という考え方だ。 では、親ではなくて、何から物事を学ぶのか。人は、実は同じカテゴリーに属する集団から多くを学ぶ。要するに、子供は子供から学ぶのだ。 また、小学校時代の集団における立ち位置は、将来にも影響を及ぼすが、あくまでも集団における地位調整に留まる。友情などの二者関係には無縁なのだ。そこの立ち位置に影響を及ぼすのは、身体的、肉体的、知的な鋭さだ。優れた人間は上位層となり、中位・下位層は上位層を模倣する。 幼少期のグループは変動的であるが、影響力も大きい。賢いグループにアホが入れば、ある程度賢くなることができ、その逆もまた然り。類は友を呼ぶ。これは間違いない事実であるが、そこを自制心で抑えて、理想的な集団に属するのもいい選択かも知れない。
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