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鹿の王(4) 角川文庫
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鹿の王(4) 角川文庫

上橋菜穂子(著者)

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鹿の王(4) 角川文庫

924

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2017/07/25
JAN 9784041055106

鹿の王(4)

¥924

商品レビュー

4.2

246件のお客様レビュー

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2026/02/17

圧巻。 ファンタジーであり、心をえぐるような現代の問題とも直面する。 戦争、移民、差別、宗教、倫理観。作品に描き出された世界は、いまの社会を投影しているかのようだ。こうした現代社会に通じる世界観を意識せずにはいられない一方で、気がつけば、そんな第三者的な思考を放り出して、世界に没...

圧巻。 ファンタジーであり、心をえぐるような現代の問題とも直面する。 戦争、移民、差別、宗教、倫理観。作品に描き出された世界は、いまの社会を投影しているかのようだ。こうした現代社会に通じる世界観を意識せずにはいられない一方で、気がつけば、そんな第三者的な思考を放り出して、世界に没入し、主人公たちとともに「生きる」とはどういうことなのか、一心に問い続けている。 なかでも、第10章「人の中の森」が印象的だった。そこで静かにかわされる二人の対話は、「生きる」とはどういうことなのか、ひとつの答えが示されていたように思う。 「生まれて来るすべては、そのとき一回しか生まれない個性をもった命」 上橋菜穂子さんの作品は、「守り人」シリーズと『獣の奏者』を読んだことがある。カテゴリーとしては児童文学に分類されるらしいけれど、その枠組みはあまり意味をなさない。年齢ではなく、生きることに引っかかりを覚えた人が手に取る作品だと思う。

Posted by ブクログ

2026/02/11

終わり方が、残念だった。ちゃんと書いてほしかった。 最後まで、どえなるんだ!っていう、期待が続いていました。 ファンタジーを、想像しながら読み勧めていくのは、私には難しいので、どれくらい読みきれて理解しているのか?と思うくらい、複雑なストーリーだと思った。 それほどの、ストーリー...

終わり方が、残念だった。ちゃんと書いてほしかった。 最後まで、どえなるんだ!っていう、期待が続いていました。 ファンタジーを、想像しながら読み勧めていくのは、私には難しいので、どれくらい読みきれて理解しているのか?と思うくらい、複雑なストーリーだと思った。 それほどの、ストーリーを産み出している作家さんは、ほんとにすごいです。

Posted by ブクログ

2026/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 なんとも壮大な世界観で、しっかりと作り込まれた物語性の高くて深淵さをも感じる小説であった。  本屋大賞をも受賞したというのも頷けるものである。  さて最終巻であるが、まさに故郷を失った火馬の民オーファンらの、巧妙な計画で東乎瑠への復讐を、ヴァンが防ぐために、まさに彼が唱える「鹿の王」とも言える行動をとる。  「飛鹿の群れの中には、群れが危機に陥ったとき、己の命を張って群れを逃がす鹿が現れる、群れを支配する者、という意味ではなく、本当の意味で群れの存続を支える尊むべき者」が、鹿の王とのことであれば、まさに、ヴァンはその行動をとることになるのであるが、ここでこの小説が医療にも根源を求めている小説であることからも、この一言は単に表題をさすものでなく、全体を通じて流れるテーマそのものであり、生き物それ自身が成している、身体のどこかで生き死にを繰り返している流動的かつ神秘的に行われているであろうことをも内包しているように思える。  また最後にホッサルが思った 「そうだ。・・・・・・あの男はもう、独角じゃない」 という言葉から、単にヴァンは戦士の頭領という意味あいというものでなく、新たに全く異なった、人としての、家族としての繋がりを得て、まさにヴァンは「独」ではないのであろう。  これ程までに織り込まれた小説に出会えたことに感謝である。

Posted by ブクログ