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星の子
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星の子

今村夏子(著者)

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星の子

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2017/06/07
JAN 9784022514745

商品レビュー

3.4

374件のお客様レビュー

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2026/03/08

宗教二世の当事者視点の物語。そもそも入信のきっかけが娘の病気を治すことなので、「二世」ではないのかもしれないが、夫婦で入信した宗教一家である。ただし当初から子供ながらに信仰を受け入れなかった姉は、後に自ら家族を離れる。 当人はさほど不自由なく日々を過ごしている。全く何もないことは...

宗教二世の当事者視点の物語。そもそも入信のきっかけが娘の病気を治すことなので、「二世」ではないのかもしれないが、夫婦で入信した宗教一家である。ただし当初から子供ながらに信仰を受け入れなかった姉は、後に自ら家族を離れる。 当人はさほど不自由なく日々を過ごしている。全く何もないことはないが、ひどいいじめにあうこともなく、それなりに友達もいて、比較的普通の生活を送っている。両親との対立もなく、宗教活動にも参加する。そんなに困ってはいないし、イヤでもないのだ。ただし彼女は、その宗教が世間に広く受け入れられているわけではないこともわかってはいる。その上で現状の生活を続けようとしている。 最終的に何も変わらない。こんなに何も変わらなくていいのか。姉の存在を消してしまったままで。

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2026/03/07

おだやかな日常に不穏さを絡めて書く今村夏子さん。 この「星の子」は両親がとある宗教の信者さんで、そこに生まれた女の子の心の動きを描く。 先日読んだ「暁星」とは違って、宗教の悲惨さより、信仰をしている家族はいたって穏やかだ。 それよりも周囲の「目」の方が不穏である。 自分は特...

おだやかな日常に不穏さを絡めて書く今村夏子さん。 この「星の子」は両親がとある宗教の信者さんで、そこに生まれた女の子の心の動きを描く。 先日読んだ「暁星」とは違って、宗教の悲惨さより、信仰をしている家族はいたって穏やかだ。 それよりも周囲の「目」の方が不穏である。 自分は特に宗教にハマったことはないが、ハマった友人は持ったことがある。 彼らはいつも住んだ目をして穏やかで暖かかった。 なにか信じるものを持つことは悪いことではないと思う。 それが「カネ」や「勧誘」などのシステムを持つと一気に不穏になる。 他の今村夏子さん作品と同様、何も解決しない。ただ、彼女が良い人生を歩めるようにと願うばかりである。

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2026/03/06

今村夏子さんの作品は、 何気ない日常の一コマのように見える場面から なにかが蝕まれていくような感覚が特徴だと思っていたけれど、 まさにそれを味わえる作品。 子どもの視点から描写されるからこその純粋さ。 どこかがズレているけれど場所も程度も不明瞭。 そこに割り込む大人の視点。 覆...

今村夏子さんの作品は、 何気ない日常の一コマのように見える場面から なにかが蝕まれていくような感覚が特徴だと思っていたけれど、 まさにそれを味わえる作品。 子どもの視点から描写されるからこその純粋さ。 どこかがズレているけれど場所も程度も不明瞭。 そこに割り込む大人の視点。 覆される“日常”。 そのままファンタジーの物語世界に迷い込んでくれないか、などと思いながら読み進めた。 ラストのシーンもとてもいい。 血がつながっていても、 同じ場所にいても、 同じものを見ようとしていたとしても、 人と人とはすれ違うことがある。 ままならなさ。

Posted by ブクログ