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虚ろな十字架 光文社文庫
880円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2017/05/11 |
| JAN | 9784334774660 |
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虚ろな十字架
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虚ろな十字架
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商品レビュー
3.9
301件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
前半は登場人物の把握が難しく、正直あまり面白いとは感じられなかった。復讐と死刑制度の有無を訴えるテーマなのかと思ったが、小夜子の死が仁科と沙織の過去に通じており、事件と彼らの人生が絡んでることがわかったところから面白く、読み進めてしまった。 毎度のことながら、ただのミステリー小説ではなく、人間の綺麗な部分を描いた美しい話とは全く違う、誰もにあるであろう複雑な人生のしがらみなどがリアルに反映されているところが私は好きです。実際にここまでの過去はないかもしれないけど。 死刑制度が必要かどうか、次の死人を出すことが必ず阻止できる、そういう意味では確かに死刑の必要性はあるけど、精神面で心の底から反省してもらうことを望むならば、生きてもらうことで何かしら背負ってもらう。それも1つだとは思い、中々決め難いなと考えさせられました。 そして、これもいつものことなのですが、世間の基準として正しい行いではないのだろうけど、共鳴してしまいます。花恵視点では嫌いなどうしようもない父親が最後に娘の幸せと信じたがために小夜子を殺し、沙織に頼み込むシーンは涙が出そうになりました。 また、読みながらこの悲劇を生み出したのは一体なんなのだろう?って 沙織が小夜子に流されず、秘密を言わない強さがあったら? でも今の辛い彼女を形成してる過去の後悔があるからそれが難しいのもわかる。 じゃあ、過去のあの過ちを打ち明けていればよかった? 少なくとも人は死ななかったかもしれないな。 ただし、中学生のあの立場の2人が周りに言えなかったこと、また周りが気づいていたのに干渉しなかったこと、様々なことがこの悲劇を生んでるのもこの日常で当たり前にある、どちらかというとそういうことの方が多いのが人間社会だと思うので、落とし所が難しいとおもった。そして、逆に見過ごせず自分の正義を貫き、他人の人生に干渉した小夜子が殺されてしまうのだから、なんとも複雑。 私は前半の小夜子の印象は可哀想だったけど、後半は確かに正論かもしれないけど、2人の重く苦しい過去をあばき、その罪を解放するには罪に向き合うこと、その方法は自主。それを強要するのは違うのでは?と少し怒りの感情を抱きました。あまりに自分の気持ちを押し付けてるようにも感じた。 東野圭吾作品を読んでると、信念や正義ってなんなんだろうって考えさせられます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
死刑になったからと言って、罪を必ず悔いるかといえば、そんなことはない。 でも、無期懲役は、反省の色があれば仮釈放されることもある。 遺族にとって、死刑は通過点でしかなく、死刑になったからといって報われるものではない。 ただ、死刑にならなければ、その通過点すら乗り越えることができない。 だから遺族は死刑を望む。 実態は、実刑判決を受けても罪を償う意識を持だない人もいる。 死刑判決を受けることで、解放されたような感覚になる者もいる。 どんな形で実刑判決を受けたとしても、当人が罪を心から悔いるかどうかは、わからない。 だから、人を殺したら必ず死刑というのはどうなのかなと私は思った。犯人に罪を償ってもらうことが目的なのであれば。 一方で、罪を償う意識を本人が持つかどうかわからないのであれば、殺人は全て死刑、という考え方もわかる気もする。 結局、遺族がどう思うかなのではないかなと思う。 裁判に被害者参加できるようになったのも、そのあたりが重要視されてきたからなのだと思う。 被害者の遺族が、法廷に死刑という言葉を持ち込みたい、という気持ちも、理解できる。 読みながら、とても難しい問題だなと思った。倫理の問題。人それぞれ答えが違くて、判断するプロセスを言語化していくと、良いディスカッションができそうだと思った。笑
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何も言えないですね。再読ですけど、読み終わって、また俺は何も言うことができない。言葉を失う、を何度も経験させてくれる東野先生に、どう感謝したらいいか分からないです。 法学部の講義で扱うのどうですか。道徳の授業もいいですよね。先生の本を読んでると、すごく考えてしまうんですよね。溺れ...
何も言えないですね。再読ですけど、読み終わって、また俺は何も言うことができない。言葉を失う、を何度も経験させてくれる東野先生に、どう感謝したらいいか分からないです。 法学部の講義で扱うのどうですか。道徳の授業もいいですよね。先生の本を読んでると、すごく考えてしまうんですよね。溺れてしまって息ができないです。東野圭吾を語る会とかないですか。ラジオのようにただそれを聞いてたい。希望です。こんな崇高な人と、同じ言語で同じ国、同じ時代にいられること、まったく有り得ない。夢幻の可能性すらある。
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