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人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/02/01 |
JAN | 9784065020043 |
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人類と気候の10万年史
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人類と気候の10万年史
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商品レビュー
4.4
64件のお客様レビュー
古気候学・地質年代学の導入として,主に水月湖に堆積する年縞の研究について説明される。ミランコビッチ理論との関連も面白い。
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堅いタイトルであんま読む気にならないなーと思ってたけど中身は面白い。 十万年ごとに氷期と温暖期を繰り返すとか、1970年にはどんどんさむくなっていくと学者は考えていたとか。 研究に対しての情熱も熱い。 著者自身は過去を知るために、そのことが楽しいからやっている。
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人の一生からは想像できない時間軸・自然を相手にした謎解きを読んでいるようで面白かった. 地球はこれまでどのような気候であったか.それを踏まえ未来,人類はどのような気候に相対することになるのか. この複雑で難解な問いを紐解いていくにはまず,過去の地球・地域の気候を明らかにしていく...
人の一生からは想像できない時間軸・自然を相手にした謎解きを読んでいるようで面白かった. 地球はこれまでどのような気候であったか.それを踏まえ未来,人類はどのような気候に相対することになるのか. この複雑で難解な問いを紐解いていくにはまず,過去の地球・地域の気候を明らかにしていく必要がある. 長い年月をかけて蓄積した福井県の水月湖の湖底に眠る年縞は,この難解な問いに対して世界で認められた正確で緻密な物差しを与えてくれている. この年縞は現代から遡って約7万年という長い期間に対する非常に正確で緻密な史料を提供してくれており,本書ではその例として放射性炭素年代測定におけるキャリブレーションの提供,年縞に積もった花粉の分析による年代ごとの植生の推定,その他各年代ごとの雨量や気温の推定といった成果が説明されている. そのほか,地球の気候変動の規則性を推し量る理論であるミランコビッチ理論などが紹介されており,地球の気候史の概観が与えられている. 当然であるが地球の気候は非常に複雑な系の一つであり,単純な線形変化や周期変化だけでは説明ができないカオス性がありつつも,年縞をはじめとして徐々に解像度が高まっている過去から現代に続く気候史を俯瞰することで,現代の気候が置かれた現在位置や,一つの可能性として伺えるシナリオ,現代の人類が気候に影響を与えているかどうかに対して示唆を与えている. 人間の経済活動がもたらす気候変動の懸念に関する意見を耳にすると,気候変動にはさも人間だけが影響を及ぼしており,人間の活動が自粛されれば,過去の姿,期待する姿に戻るかのような錯覚を覚えるが,実態は全く異なっていることが改めて理解できる.人間の活動が環境に影響を与えていること自体は否定し得ないが,それがさも気候変動の主原因であり,人間の努力でなんとかできる・すべきであるという考えは,人間中心主義的な傲慢さの表れれはないかと改めて感じる. 一方で気候変動がもたらす経済や生活への影響は現実問題として無視できない.気候の変動性に対する”反脆弱さ”が求められていると思う. 水月湖には年縞をテーマとした博物館があるらしい.是非行ってみたい. =================================== “自然科学は善悪の判断には本質的に無力である” 古気候学:有史以前の気候が研究対象.地質学の一分野 年縞:1年に1枚ずつ堆積する薄い堆積物 福井県の水月湖:最も長く連続した年縞体積が見られる世界でも有数の場所.いわば地質学の定規「年代の目盛り」 地層に残された遺物→「何が」はわかったとて「いつ」がわからなかった.例:恐竜が反映していた時代の推定には人間にとって永遠とも言える数万年もの誤差がある 「気候変動」という言葉は80年代.ほとんどのメディアで取り上げられていなかった森林伐採や水質汚染がトレンドだった. ★10年後,20年後「温暖化は一過性の環境活動ブームネタに過ぎなかった」と行っているかもしれない.そのときは別の問題を話題にしながら. ★思い返せば「オゾンホール」という話を全然聞かなくなったな. ★負い目を感じさせてその罪滅ぼしとして商品を買わせる。企業のプロパガンダのレトリック 放射性炭素年代測定 ・炭素は同位体により3種類存在。 ・そのうち一つ(C14)だけが放射能を持ち時間の経過とともに減少する ・この減少する炭素を、減少しない炭素の量を比較することで経過時間(年代)を推定する ・c14は5万年でなくなってしまう。5万年しか計れない ・誤差がどうしても発生。標準時計にはなり得ない 物差し=c14年代を正確な年代に読み替えるための換算表 ケッペンの気候区分 →気候を区分けする分かりやすい目安が気温と雨量 →ケッペンはこれに景観(植生)を持ち込んだ →腹落ち感があり、今なおその根幹が活きる気候区分 ミランコビッチ理論 地球の公転軌道の離心率の周期的変化、自転軸の傾きの周期的変化、自転軸の歳差運動という3つの要因により、日射量が変動する周期
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