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人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか ブルーバックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2017/02/01 |
| JAN | 9784065020043 |

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人類と気候の10万年史
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人類と気候の10万年史
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商品レビュー
4.3
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人類と気候の十万年史 は、気候変動を「環境問題」ではなく、人類史そのものを形づくってきた巨大なシステムとして描いており非常に面白かった。特に印象的だったのは、ミランコビッチ理論や二重振り子、水月湖の年縞などを通じて、「世界は単純な線形モデルでは動かない」という視点が一貫していたこ...
人類と気候の十万年史 は、気候変動を「環境問題」ではなく、人類史そのものを形づくってきた巨大なシステムとして描いており非常に面白かった。特に印象的だったのは、ミランコビッチ理論や二重振り子、水月湖の年縞などを通じて、「世界は単純な線形モデルでは動かない」という視点が一貫していたこと。人間は直近の傾向をそのまま未来へ延長して考えがちだが、気候は安定期と不安定期があり、単純な周期や右肩上がりの発想では捉えきれないという指摘は非常に示唆的だった。 水月湖の研究では、花粉分析や年縞測定など気の遠くなるような地道な基礎研究が描かれていた。効率化やスマートさが重視される現代において、こうした「遅い科学」が世界標準の年代測定を支えていることに驚かされた。また、花粉や湖底堆積物から過去の気候や植生が復元できることも印象的で、普段は花粉症の原因としてしか見ていなかった花粉が、地球史を語る重要な記録媒体であることに見方が変わった。 後半では、農耕が人口増加や文明を可能にした一方、単一作物への依存によって脆弱性も高めたこと、狩猟採集社会の方が多様性や柔軟性を持っていたことが語られる。さらに、あとがきで述べられていた「現場における効用だけで人間や社会の価値を測る危険性」という指摘が強く印象に残った。気候変動に適応できた種が生き残ったように、社会も目先の合理性や効率だけに最適化すると、多様性を失い変化に耐えられなくなるのかもしれない。ここで語られる多様性は、単なるスローガンではなく、「未来への備え」としての多様性であり、現代社会を考える上でも非常に示唆に富む一冊だった。
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地球の地軸が傾いていること、太陽の周りを楕円で回っていること、それは過去も未来も変わらないと思っていたら、違うらしい。 地軸の傾きは、倒れかけのコマのように動いている(歳差運動)。そして公転軌道も楕円だったり、まん丸に近づいたりと変化する(離心率)と。 そういう変化によって、地球...
地球の地軸が傾いていること、太陽の周りを楕円で回っていること、それは過去も未来も変わらないと思っていたら、違うらしい。 地軸の傾きは、倒れかけのコマのように動いている(歳差運動)。そして公転軌道も楕円だったり、まん丸に近づいたりと変化する(離心率)と。 そういう変化によって、地球の気候は大きく変動する。 その気候の変化を調べる方法が、年輪だったり、年縞(1年に1枚形成される薄い地層)だったり。 で、福井県の「水月湖」という湖の底には「奇跡の年縞堆積物」が沈んでいる。著者はその堆積物を調べながら過去の気候を分析していく。そんな本だった。 年縞の1枚1枚の層から、炭素量を見たり、花粉を解析したりして、過去の植物を推測→気候を推測できるらしい。気が遠くなるような作業だけど、ちょっと面白そうと思ったり。 以下メモ ・水月湖は、1年に7ミリ年縞が堆積する。 なぜ、埋まらないのか?→湖自体が、堆積する速度よりもわずかに早く沈降している。 ・湖の底には酸素がないので、生物がいない。だから湖底の土がかき回されることなく堆積していく ・現在の安定の時代がいつまで続くのか、次の相転移がいつ起こるのかは、本質的に予測不可能である可能性が高い。だが、地球と太陽の位置関係が、力学の法則に従って変化を続ける限り、今と同じ状態が永遠に続くことはあり得ない。私たちはいつか、今と似ていない時代を生きなくてはならなくなる。ならば、過去に実際に存在していた今と似ていない時代に、人々がどのように暮らしていたかを考えることには意味がある。 ・なぜ、狩猟採取生活から農耕を始めたのか。気候が安定して、安定して作物がとれるようになったから。 むしろ、気候が不安定な時期は、農耕するより、狩猟採取生活の方が、一定の食料を得ることができる。
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花粉の化石から年代測定ができるという話が、とても印象に残りました。 この時期は花粉症の人にとってはつらい存在ですが、そんな身近でどこにでもあるものを研究に活用する発想は本当にすごいと思います。
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