商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白泉社 |
| 発売年月日 | 2016/07/29 |
| JAN | 9784592141877 |
- コミック
- 白泉社
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─(1)
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ペリリュー ─楽園のゲルニカ─(1)
¥880
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商品レビュー
4.5
35件のお客様レビュー
先日、かつて日本軍が空爆を行った豪州・ダーウィンを訪問し戦争跡地を見てきた。一番心に残ったのは真っ青な空と海、寂れた戦車に絡まる植物の緑の鮮やかさと湿度90%超のうだるような蒸し暑さ。この海のさらに先の島々で、これと似たような環境で、日本軍の壮絶な戦いがあったのだろうかと思いなが...
先日、かつて日本軍が空爆を行った豪州・ダーウィンを訪問し戦争跡地を見てきた。一番心に残ったのは真っ青な空と海、寂れた戦車に絡まる植物の緑の鮮やかさと湿度90%超のうだるような蒸し暑さ。この海のさらに先の島々で、これと似たような環境で、日本軍の壮絶な戦いがあったのだろうかと思いながら海辺を眺めていた。 そのような体験が最近あったから尚更だと思うが、この漫画で描かれる戦場の景色が異様にリアルに感じられて、泣きながらでないと読み進められなかった。まるで自分もペリリュー島にいるかのようで。絵がデフォルメされていて多少表現がやわらかくなっていたから助かった。ペリリュー島の戦いで、守備の中核を担ったのは私の故郷の部隊だったことも驚きだった。この物語があまりに自分に迫りすぎていて、ちょっと感想がまとまらない。 「これからの人たちは戦争がどういうものかを知らないまま、国際社会と向かい合っていかなければならない。そのことが心配だ。」と、外交官としてのキャリアが終盤に差し掛かったとある国の大使が話していたのを聞く機会があり、ずっと記憶に残っている。全体と個人の話は切り離して考える必要があるが、そうだったとしても、日本人としてペリリュー島をはじめ戦争の現場で何が起こっていたのかを知ることは大切なことだと改めて思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィリピンを攻撃するための基点として米軍が狙うペリリュー島。そこを死守しようとする日本軍。 米軍の艦砲による攻撃、そして上陸と続き、日本軍はかなりの死傷者を出してしまった。 主人公・田丸の所属する部隊の隊長も戦死し、特攻を免れた生存者は、伍長と行動を共にするのか・・・。 可愛いタッチの絵だが、かなり厳しい状況が描かれている。 まずは淡々と読み進める・・・。
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アニメ映画にもなったペリリュー。 まず、緑色の楽園らしい風景と、かわいい絵柄で描かれたキャラクターが目に飛び込む。 この作品のタイトルを知るまでは、ペリリュー島のことを知らなかった。 楽園と呼ばれた島。 この時代に、12000人の日本兵と米国兵が戦いに赴き、日本兵が生存したのは...
アニメ映画にもなったペリリュー。 まず、緑色の楽園らしい風景と、かわいい絵柄で描かれたキャラクターが目に飛び込む。 この作品のタイトルを知るまでは、ペリリュー島のことを知らなかった。 楽園と呼ばれた島。 この時代に、12000人の日本兵と米国兵が戦いに赴き、日本兵が生存したのは34人だった。 玉砕の島、とか呼ばれているとのこと。 あの時の戦争について、こうした漫画などを元に関心を寄せることは多い。 本作も戦争を考えるきっかけになるのに十分な人間のドラマが描かれている。 歴史上の数字のみだと、たくさんの人が戦争して死んだんだなと省略してしまう。 歴史を学ぶのにはそれでいいと思う。 けれど、戦争を知るというのは、戦争に巻き込まれた人々を知ることでもある。 どんな気持ちで戦争の渦中にいたのか。 世界でも紛争が絶えない中、過去の日本の人々に思いを馳せることも大切だと思う。 デフォルメされたキャラクターはかわいらしく、戦いの凄惨さを和らげてくれる。 そのため、普通の戦争漫画よりは読みやすいと思う。 けれど、内容的にはかなり辛い。 あっけなく何人死んでしまったか。 漫画家志望で、将来への希望を抱く田丸のもしかしたら死ぬのかもしれないという予感がきつい。 明日の自分を望めないけど、出てくるのは家族の名前…。 田丸は死んだ仲間の最期を伝える役割をもらう。 漫画の中ではまだ一巻なのに、たくさんの人が亡くなっていく。 それぞれの最期はあっけなく訪れる。 自分が何かよくわからないものに巻き込まれて、無意味に死んでしまうことを想像すると、せめて何か残して死にたいと思うのも当然だと思う。 彼らの死には意味がないとは言いたくない。 漫画というフィルターを通し、当時あった出来事に思いを馳せる。たくさんの人が死んだ戦争。作中の功績係と同じように、脚色して、悲惨さを抑えているのかもしれないが、当時死んでいった若者たちを数字に置き換えるのではなく、生きた人間として捉え直すことは、鎮魂の意味もあると思う。 まだまだ辛いシーンは続くと思うが、見届けていきたい。
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