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サラダ記念日 俵万智歌集

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2016/07/01 |
JAN | 9784309024882 |
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サラダ記念日
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商品レビュー
4.3
26件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短歌集なんてはじめて読んだ。 でも、小説や新書よりもずっと軽く気合いを入れずに読める。 歌を連続で読むと物語が浮かんできて、ひとつだけ読んだときとずいぶんちがう印象になるのも面白い。 俵万智さんの歌は口語調が多くて、スッと読めるから、他のも読んでみたいな。 ・今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海 ・なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き ・思い出になるには早い写真見て吾の表情を確かめている ・愛された記憶はどこか透明でいつでも一人いつだって一人
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感覚的な感想で申し訳ないのだが、濃い青からは薄い青が作れる一方で、薄い青からは濃い青が作れないように、人の感情も濃淡がある。足りない色は他から吸収していくしかないわけだが、多くの人がそれを人の発する言葉から得ようとする。それは、一見するととても効率がいい。普段の会話から、好きな人...
感覚的な感想で申し訳ないのだが、濃い青からは薄い青が作れる一方で、薄い青からは濃い青が作れないように、人の感情も濃淡がある。足りない色は他から吸収していくしかないわけだが、多くの人がそれを人の発する言葉から得ようとする。それは、一見するととても効率がいい。普段の会話から、好きな人から出てくる言葉だけを聞き取って、自分の感情や感動に落とし込んでいく。 しかし、それでも足りない色が出てくる。言ってみれば暖色、寒色および無彩色などというもので、その人の人生を彩って集まった偏ったコレクションたちによって生まれた、大きく差し障りはない不都合。 ただ、同系統の色が集まったら、何を描いているのか分からなくなる。境界が分からなくなる。どこまでが自分の言葉で、どこからが自分の言葉なのか。分別して、区別して、自分の道具入れにしまいたいのに、全部同じ色に見えてしまう。ラベルは準備していたのに、どの色か分からなくなって、名前も分からなくなってしまう。 きっとそんなとき。心がごちゃごちゃで、悩みが無為に増えるとき、「サラダ記念日」を読むことで、自分になかった色の使い方が分かってくる。 読書は所詮、体系的で能動的な活動の中で育まれる、単なる趣味でしかない。だから、短歌を読んだからと言って、新しい色が手に入るわけじゃない。けれど、自分の持っている色を使った新しい表現を与えてくれる。赤を使ってないのに温かく見える描き方。緑を使っていないのに自然豊かな風景画の描き方。そうやって改めて、自分の感情と向き合ったとき、自然とラベルで整理された道具入れが手に入ります。 もちろん、それはもともと、私やあなたの中にあったものだけれど、「サラダ記念日」を読むことで、感情の整理ができるんだと思います。 今も昔も愛される作品というのは、こういう本のことを言うのだろう。
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五七五七七の短歌の中に、200文字くらいの情報が詰め込まれている感覚がありました。色鮮やかなイメージが湧いてくる文章です 俵万智は文字に限りがあるなかで、読者に想像させる言葉選びがとにかく上手いと思いました。小説を読んでいるようなストーリーが浮かび上がってくるいきいきとした短歌た...
五七五七七の短歌の中に、200文字くらいの情報が詰め込まれている感覚がありました。色鮮やかなイメージが湧いてくる文章です 俵万智は文字に限りがあるなかで、読者に想像させる言葉選びがとにかく上手いと思いました。小説を読んでいるようなストーリーが浮かび上がってくるいきいきとした短歌たち。日本語は単語数が多くて「走る」「駆ける」など同じ意味の単語もたくさんあるから、リズムや語感を最適化できるのでしょうか。日本語の面白さ、奥深さを再認識できました。 ・ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる あるある。ハムを厚めに切ったことはないけれど、なんかわかる。 ・吾の部屋のキーホルダーにつながれて時々首を振る赤いべこ ところどころに何気ない日常の風景が散りばめられていて、恋愛の句が際立っています。 脚本・演出・出演=俵万智とあとがきにあります。フィクションなのでしょうか。でも妙に具体的でリアルなのがすごいですね。
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