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結婚式のメンバー 新潮文庫
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結婚式のメンバー 新潮文庫

カーソン・マッカラーズ(著者), 村上春樹(訳者)

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結婚式のメンバー 新潮文庫

781

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/03/27
JAN 9784102042021

結婚式のメンバー

¥781

商品レビュー

3.7

63件のお客様レビュー

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2024/12/14

カーソン・マッカラーズの『結婚式のメンバー』を読んだ(翻訳は村上春樹。出版社は新潮社)。 第二次世界大戦中のアメリカ南部の田舎町に暮らす12歳の少女フランキーのひと夏の出来事を描いた物語。 読み終えた後、しばらくボーッとしてしまって、意味もなくパラパラとページをめくったりして...

カーソン・マッカラーズの『結婚式のメンバー』を読んだ(翻訳は村上春樹。出版社は新潮社)。 第二次世界大戦中のアメリカ南部の田舎町に暮らす12歳の少女フランキーのひと夏の出来事を描いた物語。 読み終えた後、しばらくボーッとしてしまって、意味もなくパラパラとページをめくったりしていた。それくらい読み手を引き込む、濃くて、素晴らしい作品だった。 主人公フランキーの心の動きを、とても丁寧に繊細に描いていたのが印象的だった。彼女の周囲の人々(アフリカ系の家政婦ベレニスや従兄弟、父親、フランキーがカフェで出会う赤毛の若い兵士など)もみんな、とても個性的で複雑。 特にフランキー、ベレニス、従兄弟の少年の3人のつながりが、不思議でおもしろい。それぞれ孤立しているようなんだけれど、ふとした時に、連帯する。すごく仲が良いわけでも、お互いを信頼し合ってるわけでもないのだが、独特なつながりが生まれてる。ある意味で、羨ましい関係性でもあった。3人で食事するシーンもとても好き。 フランキーが兄夫婦の結婚式に参加してから後半にかけては、何とも言えない侘しさ、物悲しさが募っていく。「何とも言えない」けど、深く感じるものがある。読み手の心に、何かを残してくれる。『結婚式のメンバー』はそんな作品だった。

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2024/02/15

The Member of the Wedding(1946年) アメリカ南部の田舎町で生まれ育った12歳の少女 フランキーことフランセス・ジャスミン・アダムズは、 母亡き後、父と暮らし、 家政婦ベレニス・セイディー・ブラウンの世話を受け、 近所に住む従弟ジョン・ヘンリー・ウェ...

The Member of the Wedding(1946年) アメリカ南部の田舎町で生まれ育った12歳の少女 フランキーことフランセス・ジャスミン・アダムズは、 母亡き後、父と暮らし、 家政婦ベレニス・セイディー・ブラウンの世話を受け、 近所に住む従弟ジョン・ヘンリー・ウェストと遊ぶのが 常だったが、いつも退屈し、環境に倦み、 思春期を迎えた自身の肉体と精神を持て余していた。 そんな中、兄ジャーヴィスの結婚が決まった。 彼は新妻ジャニスと ウィンターヒルという町で生活するという。 フランキーは結婚式を機に 兄夫婦と共にウィンターヒルへ脱出しようと目論む……。 自らにとって“正当な”“あるべき場所”へ エスケープしようと足掻き、もがく少女の 得手勝手なドタバタ。 端で見ている側にとってはバカみたいなエピソードの 連続なのだが、当人は至って真剣。 そんな風に環境や変化の途上にある自分自身に 違和感を覚えることなく大人に成りおおせた者は幸いである。 (でも、そういう人って大概つまんないヤツだよな) ※後でブログにもう少し細かいことを書くかもしれません。 https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

Posted by ブクログ

2024/01/03

加島祥造訳『夏の黄昏』バージョンで読んだ。 子どもから大人になる境目の、一番苦しい蛹の時間をていねいに描写した物語。 大きな戦争が起こっていても、人種差別がはびこっていても、人の悩みは今とそんなに変わらない(わたしの悩みは人と違う、と思うところまでそっくりそのまま)。

Posted by ブクログ

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