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結婚式のメンバー 新潮文庫
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結婚式のメンバー 新潮文庫

カーソン・マッカラーズ(著者), 村上春樹(訳者)

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結婚式のメンバー 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/03/27
JAN 9784102042021

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結婚式のメンバー

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商品レビュー

3.7

68件のお客様レビュー

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2026/06/21

自分もこんなときがあったと思い出すにはヒリヒリしすぎる。 どこかに自分が閉じ込められているとか、たった今のこの瞬間は永遠に戻らないという焦燥感は、きっといつまでもついて回る。 ここに出てくる人たち皆が何だか愛おしい。

Posted by ブクログ

2026/06/19

自分が10代の初めだったころを思い浮かべたとき、みなさんはどんなことを思い出しますか? このアメリカの女性作家カーソン・マッカラーズの小説『結婚式のメンバー』は12歳の女の子の一夏のお話で(偶然にも一つ前に読んだ『ロリータ』と同じ年齢!)、ちょうど12歳の頃ではないかもしれない...

自分が10代の初めだったころを思い浮かべたとき、みなさんはどんなことを思い出しますか? このアメリカの女性作家カーソン・マッカラーズの小説『結婚式のメンバー』は12歳の女の子の一夏のお話で(偶然にも一つ前に読んだ『ロリータ』と同じ年齢!)、ちょうど12歳の頃ではないかもしれないけど、私も10代の初めくらいのころに感じていたことなどにとてもしっくりくる内容でした。 そして自分がどこにも属していないような当時の寂しさや切なさをまざまざと思い出しました。 村上春樹が訳者あとがきでも書いているのですが、誰しもが「気の触れた」12歳(或いは10代の初め)の夏をくぐり抜けてきたのではないでしょうか。 世から見たらしっかりまだ子どもなんだけど、気持ちは大人びてきて、体もしっかり大人になりつつあるのを感じているから、なんだか自分の肌にしっくりこない。だから今思えば気の触れた(タガが外れた)ような行動をとっていたあの時期。 そんな主人公の女の子のお話なのですが、大人になって読むと、彼女が愛おしくてたまらないし、でも切ないし、自分のことも思い出して胸がギュッとなりました。 最後には涙がポロポロ出ていました。 私が本当の意味で性に対して意識をするようになったり、自分や人間一般の存在意義みたいなものを漠然と考え始めたりするようになったのも10代の初めだったように思います。 この年齢のときに、ふとした瞬間(例えばトイレにいる時とか)によく私は、「なんで私はこの広い世界に生まれたんだ?何のために?人間って何?なんで私は呼吸をして生きているの?今ここで何をしてるの?」と、特に辛いことがあったとかいう訳でもないのに漠然と考え始めてしまい、自分の体を一回抜けて自分を上から見下ろしているような感覚に囚われてしまうことがありました。この本の主人公も似たように感じていたのでそれを思い出し、びっくりしました。 その考えがふと浮かんでくると、当時の私は「あ。またきたぞ…」と何かの発作のように、その考えの波が引くのをただただ待っていました。 みなさんもそんな経験ありますか?笑 そして『結婚式のメンバー』ってタイトルを聞くと、すごい明るい感じのお話の可能性も感じませんか?コメディのタイトルにもなりえる感じ。 もちろん村上春樹が訳してる時点で、ハッピーなだけの物語ではないと想像はできるのですが笑、『人間失格』みたいに、あきらかに暗いイメージのタイトルではないと思っています。でもこの小説はじわっとくる寂しさや不安がある作品で、私は気がついたのです!! 最近夫の影響で好きになったPhoenixというフランスのバンドの『If I Ever Feel Better』という曲がこの作品にぴったりだと!! この曲は軽やかでおしゃれな感じなのに、歌詞は複雑で切ないんです。 歌詞の中身も作品と妙にマッチしていると個人的に思うので、最後に歌詞の和訳を少し書き留めて終わります。 (因みに小説は1946年、曲は2000年に発表されました。) -——歌詞-—— 出口はときに入り口に通じていると聞いたことがある 生き埋めにされた気分 けどまだかろうじて生きてるみたいだ まるで最悪の一日がずっと続くみたい あたり一帯がばらばらになってる感じ ごまかすことなんてできない 人生にはどうしようもないことだってあると 受け入れる勇気を僕は持つべきなのだろう 愛とは痛みにほかならないと聞いたことがある でも僕には愛が何なのかさえわからない 数えきれないほどの涙が目からこぼれ落ちていった でももうそれすらうんざりなんだよ 遠い昔に子どもじみたおまじないを教わった でもどんな魔法も無力なんだと思い知った まるで名付けられることを拒むかのように 僕の世界が徐々に崩れ落ちていくんだ 物分かりがよくなりたいわけじゃないんだ 優れた人間になりたいわけでもないし 他人の上に立ちたいわけでもない 氷のように正直に 炎のように誠実になりたいだけ でも、風が少し吹けば僕はきっと飛ばされてしまうだろう 僕がどれだけ辛い思いをしたか誰もわかってくれない 幸せが電話に乗ってきても、僕には不在着信だけが残る 風が吹き荒ぶ毎日はずっと続くんだ 努力して失って 僕の建てた城が音を立てて次々と崩壊していくのを眺めてるんだ どの城も、実際にはがらくたでできていたということ いつかすべての挫折を笑える日がやって来るかもしれない でもそれまで待てない どうしても待てないんだよ

Posted by ブクログ

2026/04/19

アメリカ南部の田舎町に住む少女フランキーは十二歳で、どんなクラブにも属していない、どこのメンバーでもない フランキーをメンバーと認めるものはこの世界にはなく、「わたしたち」と呼べるようなものも何ひとつなかったから、世界が自分から切り離されているように見え、どこか遠いところへ行か...

アメリカ南部の田舎町に住む少女フランキーは十二歳で、どんなクラブにも属していない、どこのメンバーでもない フランキーをメンバーと認めるものはこの世界にはなく、「わたしたち」と呼べるようなものも何ひとつなかったから、世界が自分から切り離されているように見え、どこか遠いところへ行かなくてはと思っていた 自分はこの世の中で何ものになろうとしているのだろう、なぜ自分は今ここにじっとたたずんでいるのだろう、と唐突にそんなことを考えさせるものを、怖れた 多感な女の子の話 ついに彼女は自分は何ものであるかを知り、ここから自分がどこに行くのかを知る 兄が結婚する 兄と兄嫁を愛しており、結婚式のあと一緒に街を出ていく 自分はその結婚式のメンバーであると⋯ ということなんだけど⋯ 自分が世界から孤立してしていて誰もいなくて孤独で、現実を倦(う)んでいて⋯まではわかるけど、それがどうして兄の結婚についていき、兄と兄嫁と自分が同じメンバー(一員)だと言うのか? 周りのすべてから自分が隔てられているという感覚があるから、隔てられないところへ行こうとし、隔てられてない世界に憧れてるんだろう、と思い至った フランキーには一緒に考えてくれるベレニスやジョン・ヘンリーがいて、成長し大人になれば、彼女らの存在に支えられていたことに気づくだろう それが大人になるということなんだとも思う 思春期の頃には自分の気持ちを言葉にすることが出来ないもどかしさや、自分の持ってる気持ちが何なのかが分からない思いを感じるけど、 フランキーは自分の気持ち、思考を言葉に変換し考えることができるからこそ、際立って繊細なんだと思う 十代初めの多感な少女の生き方、 感じ方、世界の眺め方を痛切に描いた、目まぐるしく変わる少女の心理を精緻に描いた小説

Posted by ブクログ

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