商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/01/01 |
JAN | 9784101203515 |
- 書籍
- 文庫
ゆうじょこう
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ゆうじょこう
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商品レビュー
3.8
20件のお客様レビュー
2023.03.10 ★3.3 こんなにも自らを貫いたまま淡々と身を売る娼妓もいたのだろうか。 廓は苦界とも言われ、自殺する妓も多かったと聞きかじったことがある。 買われた先の店の大小で待遇に大きく差はあったのだろうが、日記を書くことに自分を見出し、自分を保ち続けた青井イチ...
2023.03.10 ★3.3 こんなにも自らを貫いたまま淡々と身を売る娼妓もいたのだろうか。 廓は苦界とも言われ、自殺する妓も多かったと聞きかじったことがある。 買われた先の店の大小で待遇に大きく差はあったのだろうが、日記を書くことに自分を見出し、自分を保ち続けた青井イチの元々の強さもあるんだろう。 15歳の少女が廓に売られ、そこを出ていくまでの物語。 時代は明治。舞台は熊本。 慣れない熊本弁(? イチの島の方言?)を読むのに初めのうちは苦労した。 ↓↓↓内容↓↓↓ 貧しさゆえ硫黄島から熊本の廓に売らた海女の娘イチ。郭の学校〈女紅場〉で読み書きを学び、娼妓としての鍛錬を詰みながら、女たちの悲哀を目の当たりにする。妊娠する者、逃亡する者、刃傷沙汰で命を落とす者や親のさらなる借金のため転売される者もいた。しかし、明治の改革の風を受け、ついに彼女たちはストライキを決意する――過酷な運命を逞しく生きぬく遊女を描いた、読売文学賞受賞作。
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かなり厳しく過酷な世界を、天真爛漫なイチ、一級の花魁東雲さん、女教師の鐵子さん、主に3人の視点から描く。 頻繁に挟みこまれるイチの日記が、もう面白くて面白くって。 突き放した優しい文体も素晴らしい。 とにかく面白かった、読書の醍醐味はこれだよなー。
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実在した熊本の遊廓、東雲楼が舞台。 遊廓と聞けば江戸の吉原がまず浮かんでくるけど、これは明治の後期の熊本のお話。 いろんな土地から貧しい家の娘が売られてくる。 娼妓として育てられる過程(読み書きなどの勉強・性的な技術)や楼での生活の様子、街全体の様子など、興味深く面白かった。 親...
実在した熊本の遊廓、東雲楼が舞台。 遊廓と聞けば江戸の吉原がまず浮かんでくるけど、これは明治の後期の熊本のお話。 いろんな土地から貧しい家の娘が売られてくる。 娼妓として育てられる過程(読み書きなどの勉強・性的な技術)や楼での生活の様子、街全体の様子など、興味深く面白かった。 親に売られた女たちの成長と心の声、そして生き様は力強かった。 主人公のイチ15歳は硫黄島の生まれで島の言葉と島の人間しか知らない。 文字を覚えてからのイチが書く日記は、なんとも面白い。 イチも親に売られ男たちに買われ、親との再会を楽しみにしていたが借金が増やされただけだった。 そして、親を捨てるべきだと気付く。 時代の流れと共に遊廓も世間のバッシングを受け、娼妓達は自由を求めて立ち上がる。 新しく始まる生活の先や、仲間達の今後、その後の東雲楼など、もう少し先まで読みたかった。 最後だけあっさりと終わってしまい、少し物足りなかった。
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