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さようなら、オレンジ ちくま文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784480432995 |
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さようなら、オレンジ
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商品レビュー
3.7
64件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
サリマ(ナキチ)とハリネズミ(サユリ)の2人の人生に触れ、何度か涙が出た。外国に住んだことがある人なら共感のできる内容でもある。アフリカ難民女性と、家庭におさまるのを求められている日本人女性。なかなか扱えないテーマをしっかり日本語で読みやすく読めて大変感激した。
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サリマの視点と、ハリネズミの手紙が交互に繰り返され、物語が進む。多分、読んだ人は微妙なズレというか違和感を覚えるはず。それは物語の最後で解消される。 ことばという寄る辺のない、異国での難民の姿を温かな視線で描き出している。サリマとハリネズミには苦難の波が押し寄せるが、その波が彼...
サリマの視点と、ハリネズミの手紙が交互に繰り返され、物語が進む。多分、読んだ人は微妙なズレというか違和感を覚えるはず。それは物語の最後で解消される。 ことばという寄る辺のない、異国での難民の姿を温かな視線で描き出している。サリマとハリネズミには苦難の波が押し寄せるが、その波が彼女らを損ね、さらっていっても、手には希望が残る。 血の通った、温かい作品だと思った。
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海外作家が書いたかのような空気の作品。不遇な女性たちの物語だけど、置かれた場所で頑張って、健気に生きている姿に、静かな感動といつかは報われる感を感じるとてもよい作品。
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