- 新品
- 書籍
- 文庫
- 1225-01-01
さようなら、オレンジ ちくま文庫
638円
獲得ポイント5P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2015/09/01 |
| JAN | 9784480432995 |
- 書籍
- 文庫
さようなら、オレンジ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
さようなら、オレンジ
¥638
在庫なし
商品レビュー
3.8
66件のお客様レビュー
異なる文化や言語の壁を乗り越えようとする移民たちの姿を描いた物語は、希望と共感を呼び起こします。オーストラリアに移り住んだアフリカの難民サリマと、日本人女性のハリネズミが織りなす交流を通じて、彼女たちが直面する困難や葛藤が浮き彫りになります。言語の習得や異文化理解の苦労、そして母国語の大切さがテーマとして描かれ、読者はそれぞれの立場から感情移入しやすくなっています。物語の中で展開される手紙のやり取りは、登場人物の内面を深く掘り下げ、彼女たちの成長と希望を感じさせます。多様性が共存する社会における人間関係の複雑さを、丁寧に描写した作品は、読む人に深い感動を与えることでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
オーストラリアに住むアフリカ難民サリマと、日本人女性ハリネズミの物語。設定に惹かれて読み始めたら、出だしから引き込まれた。人間の悩みや強さなど、場所は違えど皆同じと再確認した。
Posted by 
ふだんは手にもとろうとすらしないテーマ、難民移住、異国で生活することの厳しさと真摯さ、強さ。太宰治賞受賞作を読みたくて手にとったが、そうでなければスルーしていた。そのくらい、我々日本人の大半は、外国人に対して理解や関心が足りていないのかもしれない。確かに年々日本に移住する外国人は...
ふだんは手にもとろうとすらしないテーマ、難民移住、異国で生活することの厳しさと真摯さ、強さ。太宰治賞受賞作を読みたくて手にとったが、そうでなければスルーしていた。そのくらい、我々日本人の大半は、外国人に対して理解や関心が足りていないのかもしれない。確かに年々日本に移住する外国人は増えているようで、街中や職場で見かけることも珍しくなくなったが、それでも身近な知り合いに外国人がいない限りは、彼らに寄り添おうという気持ち以前に、どう扱ってよいのかと(特にまったく日本語が話せないような場合)、たとえば仕事で彼らに接する時などに戸惑う。今は翻訳アプリなど便利なものも増えているし受け入れ体制も整ってきつつあるが、表面的には受け入れても、彼らの内面を深く掘り下げる機会は少ないんじゃないか、そんなことを考えさせられた。したがって、意識すらしないテーマを与えてくれる小説として、かなりの良作であると感じた。 私自身は外国に短期留学の経験はあるが言葉が通じにくいことや文化の違いに疲弊しただけの苦い経験しかなく(もともと私が望んだ留学でもなく半強制だった)以降、外国暮らしには興味を失った。私の場合は短期で日本に帰れたし、現在の日本では外国暮らしを避けても英語が話せなくても生活に支障はないが、この物語の主役である二人の女性は耐えるしかない。嫌で仕方のない環境だとしても、環境が人を作る部分は少なくないので、しだいに彼女らは異国の地での生き方を身につけていく。途中でアップダウンはあるものの、物語がしだいに明るい方向に向かっていくのは純文学では珍しいように感じた。登場する人たちのほとんどが優しい。 作中に日本人女性が恩師にあてた手紙が何度も登場するが、私の姉が仕事のために外国に移住しており、帰国するたびに日本語に対する意識が強くなっていることを思い出した。語源とか、なぜこの場面でその言葉を選ぶのかとか、文化の違いとか、私が無意識にこなしている日本語で喋り日本語で文章を書き日本で暮らす当たり前の生活に、いちいち疑問を持ち出してくるので多少面倒ではあるが、そういった外部からの視点は大切なんだろうなー、と考えさせられました。
Posted by 
オーストラリア。どこに住んでも生まれた風土を心の奥底に秘めていることを、故郷を離れてより強く意識する二人の女性と、それを取り巻く人々の暮らしを書く。 一人は祖国の戦火を避けて二人の息子とともに逃れてきた黒人女性「サリマ」 夫の研究に同行してきた直毛の黒髪を持つのでつけられた名...
オーストラリア。どこに住んでも生まれた風土を心の奥底に秘めていることを、故郷を離れてより強く意識する二人の女性と、それを取り巻く人々の暮らしを書く。 一人は祖国の戦火を避けて二人の息子とともに逃れてきた黒人女性「サリマ」 夫の研究に同行してきた直毛の黒髪を持つのでつけられた名前の「ハリネズミ」 新しい天地で生きていくために、現地の言語から出発しようとする二人の女性に焦点が当てられる。 同じように生きるために言葉の持つ力を感じ、それを学ぼうとする人たちとの、交流が書かれている。 難民のサリマは生肉工場に職を得る。現地人とは全く異なる風貌は、差別とはいかないまでもやはり異郷人である。 だが彼女は生きていく。まず言葉を得なくてはならないと、職業訓練学校の英語クラスに入学する。 一方「ハリネズミ」は自分の学問を諦めて夫に従ってきたが、一歳の娘を育てながら、やはり以前から書き始めていた創作を英語で書き上げたいと思い英語クラスに入る。 「サリマ」の生活は作者の言葉で語られ 「ハリネズミ」は創作学校の教師に当てた手紙で綴られていく。 二人が次第に環境になれ、日常英語を使いこなせるようになって、新しい自己を多くの語彙を選択し認識できるようになることで、より自分の生きている世界が理解でき、言葉というものからより深く未知だった日常の些細なことまで理解できるようになっていく。 新しい言葉は外の目を持って自分を語ること、言葉の持つ力を感じながらで生きていくこと。 そういう作者の意思がある、主人公たちの苦悩や寂しさや、たくましさを見つめる人たちの内面も描き出していく。 いつまでも母国語は忘れることが出来ない、育った風土もそうだ。 サリマはそれを息子に伝えたいと思う、一方次の世代の子供たちが両国の言葉で生活に溶け込むことも願っている。 小さな心温まるエピソードを読みながら、決して自己は分かり合えないかも知れない。 しかし自分だけの基盤を持ちながら、共通の言葉を学ぶことで、いつか心の世界は共有できるという二人の決意が伝わってくる。 ただ英語で創作をしたいという「ハリネズミ」はお伽噺でない生きた物語を書きたいとも言う。文章を書くことが、つながれてきた母国語という鎖から開放され、英語の単語を集めて文章を組み立てることが新鮮な気持ちで感じられるようになったこと、先生への手紙はそういう決意を述べて結んでいる。 もう少しディテールにこだわるようにとのことでした。ディテール。これが全てだといっても過言ではないと先生はいつもおっしゃいます。「強すぎる、副詞が足りない、形容詞を副詞で訂正しなさい」と。英語の形容詞は多彩すぎて、形容詞を選ぶときは実際の会話や口ぶりから分析したうえで感覚に頼るしかありません。(……)先生が丁寧に選び抜いて私に掛けてくださる言葉と同じ。 国を出て言葉も環境も離れた視点で、自己を見出すと言う難しい環境の中で生きていく、世界は近くなり、また遠いものにもなっている、今。 母国を離れた生活でも、言葉を学ぶことを通して異郷に理解を深めていくことを選び、たくましく自己を発見していく二人に感動した。 作者も気づいているらしい言葉を読むと、この作品を仕上げてはいるが、まだ自分が書ききっていない、お伽噺でないお伽噺の部分を作品にしたいという更なる意欲が感じられた。 沢山の賞を受けている。だがこの作品を土台にしてさらに深い人間性を、作者が目指す作品、海外からの視点で書いた作品を読みたいと思った。
Posted by 
