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伊藤計劃トリビュート(1) ハヤカワ文庫JA
1,254円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2015/08/22 |
| JAN | 9784150312015 |
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伊藤計劃トリビュート(1)
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伊藤計劃トリビュート(1)
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商品レビュー
3.9
24件のお客様レビュー
伊藤計劃氏が亡くなってから16年 この“トリビュート”が出版されてから10年 その間、 大きな地震や災害が続き、パンデミックが現実となる。 理由のよくわからない戦争が続き、ドローンや無人兵器が実戦で用いられる。 SNSを用いた世論誘導、生成AIの実用化やマルウェアなど、目に見え...
伊藤計劃氏が亡くなってから16年 この“トリビュート”が出版されてから10年 その間、 大きな地震や災害が続き、パンデミックが現実となる。 理由のよくわからない戦争が続き、ドローンや無人兵器が実戦で用いられる。 SNSを用いた世論誘導、生成AIの実用化やマルウェアなど、目に見えない相手の脅威が現実となる。 現実がSFを超える日、それでも読まれる物語がある。 『虐殺器官』から続く天国と地獄の薄っぺらな境界線上での綱渡り……現代ジャパニーズSFの王道となった感がある。 多少の好き嫌いはあるもののどれも圧巻の出来栄えで、分厚い本の残ページが消えていく。 最終話、長谷敏司『怠惰の大罪』が特に響いた。 まるでドン・ウインズロウ『犬の力』を読んでるようで、SF集であることを忘れた。AIの及ぼす「天国と地獄の境界線」が、ノワールにまで入り込むとは……。 面白かった。
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- ネタバレ
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・公正的戦闘規範 面白かった。描写の細かさにも圧倒された。また、人々がゲームによって殺人を犯している、というところで小林よしのり『新戦争論』『PSYCHO-PASS2』5、6話のハングリーチキンを思い出した。この設定はSFでは鉄板なのかな。 ・仮想の在処 設定にまず驚いた。また、人間の定義についても考えさせられた。AIで姉の存在についての記述が巧みだった。 ・南十字星 自己相というものをめぐって話が展開されていた。あらゆる人々のあ間で感覚が共有されている、という設定が興味深かった。民族、文化についての記述もあり、考えさせられた。また最後の、主人公が、短刀を首に当てたためシステムから警告されたことに対し、自分のへの殺意すら肯定しないシステムに対し叫ぶ場面は印象的だった。なかなか難しい文章だったので、また読み返したい。 ・未明の晩餐 幻想的な料理の描写が印象的だった。料理人に憧れた。(笑)また、死刑囚に最後の晩餐を作る仕事をする人物が主人公という設定が面白かった。 ・にんげんのくに ぎっしり文章がページを占領していて、単語も難しく読みにくい文書だった。また、人間の本性である暴力性が容赦なく描かれていたため読んでいて、胸糞悪くなる話だった。麻薬が熱帯地域の先住民族の間で宗教的儀式に使われていた話は後で知った。 ・ノット・ワンダフル・ワールズ 作中のシステムが『PSYCHO-PASS』のシビュラシステムと似ていると思った。違うところは、この作品内のシステムは、提案されたものを拒否できる点だと思った。また、調和を実現するためには意識を無くす必要があるという話が、『ハーモニー』と似ていると思った。 ラストが衝撃的だった。AIが全て操っていたとは。 ・フランケンシュタイン三原則、あるいは死者の簒奪 まだ読んだことがないが、『屍者の帝国』と似ている設定が使われていた。魂や意識について考えさせられ、興味深い内容だった。また、人物設定に関して、「ナイチンゲール」と、歴史上の人物の名が使われていたり、新撰組のような侍がイギリスで警護役をしているのが面白かった。 ・怠惰の大罪 メキシコの麻薬戦争が題材なっている話で、一人の麻薬王の誕生を描いている。元々客の一人であった、AI会社に勤めていたアメリカ人の手を借りてAIを駆使することで覇権を握ることができた主人公だったが、技術が発達するにつれて、犯罪もまた技術的に高度になるという点で、ギャングがAIを使うのは実際に起こりそうな話だと思った。また、AIを効果的に使うことを考えた主人公は賢いと思った。 以上のように、テーマ的には面白いと思ったのだが、裏世界がリアルに描かれていて、『にんげんのくに』以上に胸糞が悪くなる作品だった。特に、主人公の弟マルコが誘拐されて出演させられたい殺人ビデオのDVD渡された主人公がそれを見るところや、主人公が拷問される場面が読むに堪えなかった。本当に容赦ないと思った。銃で指を吹っ飛ばされ、自害することもできないまま手足を縛られて爪は剥がされ歯は抜かれて目を潰されるなんて。そういえば、生きたまま内臓を出された人もいたな。グロ描写はさておき、全体的に退廃的な世界が描かれており、こちらが侵食されそうになった。それは、作者の文章力が高いからということになるのだが。 全体の感想 ↓ 非常に分厚い本で驚いた。一気に読むのは大変だったので、他の作品を途中で読むなどして間が空いてしまい、2020年12月末に読み始め、2021年6月前半に読み終わった。 内容的にも重厚で重い話が多く、心身ともに疲れたが、いい経験になったと思う。 『仮想の在処』『未明の晩餐』が気に入った。
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伊藤計劃の登場がゼロ年代のSFを方向付けた。戦争やAIや環境問題、そして心の在り処。今を生きる私たちの心に刺さる作品が集まった、レベルの高いアンソロジーだった。一人の作家に対し、プロの作家たちはこんな答えを提示するのかと感嘆したし、特に王城夕紀と伴名練の作品には伊藤計劃への深いリ...
伊藤計劃の登場がゼロ年代のSFを方向付けた。戦争やAIや環境問題、そして心の在り処。今を生きる私たちの心に刺さる作品が集まった、レベルの高いアンソロジーだった。一人の作家に対し、プロの作家たちはこんな答えを提示するのかと感嘆したし、特に王城夕紀と伴名練の作品には伊藤計劃への深いリスペクトを感じた。あと作家たちの後書きが面白かった。アンソロジーを通して伊藤計劃を読んだときに見落としてたあれやこれやが浮かんできて、次はもっと深く読めると思う。
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