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パノラマ島奇談 他四篇 江戸川乱歩文庫
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春陽堂書店 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784394301523 |
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パノラマ島奇談 他四篇
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パノラマ島奇談 他四篇
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商品レビュー
3.6
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表題作「パノラマ島奇談」他、「白昼夢」「鬼」「火縄銃」「接吻」収録。 「パノラマ島奇談」は乱歩の世界を極限まで振ったような薄気味悪さだが、あまりにも天元突破しすぎててもはや想像の埒外である。人見広介の芝居に妻以外が気づかなかったのはあまり現実的でないようにも思うが、まぁそこは小説なので。しかしここに出て来た北見小五郎とは明智小五郎の前身なのだろうか? と思ったり思わなかったり。 「白昼夢」は綺麗にまとまっているものの、なんだかどこかで見たことがあるような、ないような、という印象。 「鬼」は短いながらも見事なトリック崩しをやってのけ、乱歩の作品の中ではサスペンスというよりミステリー色が強い。 「火縄銃」も「鬼」と同様、ミステリー色の強い作品であるが、前置きに「シャーロック・ホームズとワトソン」とある通り、コナン・ドイルのホームズシリーズにあるトリックを組み合わせたような作品。 「接吻」は乱歩の作品の中では比較的、軽妙でふふっと読者を笑わせるようなものである。しかし真実は、果たして? いずれにせよ、山名は妻のお花に良いように扱われそうである。
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大乱歩の傑作、という『パノラマ島奇談』。 春陽堂さんのこのシリーズは、多賀新さんの銅版画のカバーが魅力的で、多賀さんの作品集まで買うてしもうたがな。 さて。 この作品をベースにした丸尾末廣画伯のコミック、天知茂が渋いドラマの江戸川乱歩の美女シリーズ、そして幻のカルト映画『恐怖奇形...
大乱歩の傑作、という『パノラマ島奇談』。 春陽堂さんのこのシリーズは、多賀新さんの銅版画のカバーが魅力的で、多賀さんの作品集まで買うてしもうたがな。 さて。 この作品をベースにした丸尾末廣画伯のコミック、天知茂が渋いドラマの江戸川乱歩の美女シリーズ、そして幻のカルト映画『恐怖奇形人間』まで見ておるというのに、原作は初めて読む。 なるほど。漫画も映像も、それぞれ上手に再構築していることがよくわかった。 原作の情景描写がくどいのですっ飛ばして読む、という失礼な読者(私)にとっては、それぞれの映像のほうがインパクトが強い。 映像の話はさておき、小説だが、「ですます調」というのがなんだか薄気味悪くてよろしい。これ、たとえば渥美清の朗読だとなかなか不気味かもしれない。 そのほか短編4編では、「白昼夢」は夢野久作の作品と言われてもわからないかも。 「鬼」はトリックとしてはなかなか頑張っている。 「火縄銃」と「接吻」は、まあご愛敬だろう。
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⚫︎感想 三重県鳥羽市の乱歩記念館へ行く前に、M県、I湾、T市が三重県、伊勢湾、鳥羽市がモデルか?ということで読んでみた。 子供の頃は少年探偵団シリーズを母と夢中に読んでいたが、最近になってまた少し読み始めてみて、「奇怪さ」の魅力にまた引き込まれた。 ⚫︎あらすじ(本概要より転...
⚫︎感想 三重県鳥羽市の乱歩記念館へ行く前に、M県、I湾、T市が三重県、伊勢湾、鳥羽市がモデルか?ということで読んでみた。 子供の頃は少年探偵団シリーズを母と夢中に読んでいたが、最近になってまた少し読み始めてみて、「奇怪さ」の魅力にまた引き込まれた。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 小説家人見広介は、自分と瓜二つの旧友、菰田源三郎の急死を知らされる。広介は大富豪の源三郎になりすまし、菰田家の莫大な財産を手に入れるという、荒唐無稽な計画を実行する。そして広介は、無人の孤島に自分が空想した終生の夢のパノラマ島を創り上げた!パノラマ島で展開される妖美な幻覚ともいえるあやしの怪奇譚は、読者を夢幻の世界へと誘い込んでゆく・・・・・・。 表題作のほか、「白昼夢」「鬼」「火縄銃」「接吻」4編を収録。
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