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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784167903800 |
- 書籍
- 文庫
新月譚
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新月譚
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商品レビュー
3.6
34件のお客様レビュー
辞書並みに分厚い文庫本だった。 ヒット作を飛ばしていた、女流作家が筆を折った訳を知りたい編集者が女流作家に半生を聞く話。 作家になるまで、ずーっと愚痴めいた話が続いて、なんで半生の話になったんだっけと何度も見失いそうになった。 結局、この女流作家は恋人とどういう関係になりたかった...
辞書並みに分厚い文庫本だった。 ヒット作を飛ばしていた、女流作家が筆を折った訳を知りたい編集者が女流作家に半生を聞く話。 作家になるまで、ずーっと愚痴めいた話が続いて、なんで半生の話になったんだっけと何度も見失いそうになった。 結局、この女流作家は恋人とどういう関係になりたかったのか。 認められたいと努力した結果が女流作家で、何度も不毛な関係を終わらせることができたのに、自分で墓穴に入り込んで執着しての負のループにハマっただけだったのではないだろうか。 コンプレックスは誰にでもあるもので、たぶん周りはそんなに気にしていなくても当事者はすごく気になって、すべての原因がそこにあると錯覚してしまう。 ある程度年齢がいってしまえば受け入れることもできてくるのだろうけど、今は簡単にそのコンプレックスの対処法があるために陥ってしまったのかと。 ある一人の女性の半生の物語であって、でもそこまで重厚な内容でもなく、よくある話、という印象だった。
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人間のぐちゃぐちゃな感情変化が見ものだった。 自分の奥底にもこんな感情があるのではとぞっとさせられる。
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『乱反射』のような多人数視点とは対極で一人の女性の生を丹念に描いたメロドラマ的作品。個人的には、こういう人の持つ資本や価値に引っ張られてしまう感覚は自分にも身に覚えがある(大して資本や価値がないだけに)。実際、その相手と価値が釣り合うかどうかは恋愛の大きな要素の一つであるし生殖本...
『乱反射』のような多人数視点とは対極で一人の女性の生を丹念に描いたメロドラマ的作品。個人的には、こういう人の持つ資本や価値に引っ張られてしまう感覚は自分にも身に覚えがある(大して資本や価値がないだけに)。実際、その相手と価値が釣り合うかどうかは恋愛の大きな要素の一つであるし生殖本能として人類にプリセットされたものであろう。その虚飾をも剥がした部分を認めてくれる人がいるとなれば一層どハマりしちゃうんでしょうな。大河ドラマ的な入れ子になっており最後の数ページで時が経ち、怜花が和子であった頃の重ね合わせには響くものがありました。
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