商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 秋田書店 |
| 発売年月日 | 2015/04/16 |
| JAN | 9784253181389 |
- コミック
- 秋田書店
cocoon(文庫版)
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cocoon(文庫版)
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商品レビュー
4.5
23件のお客様レビュー
戦争と少女というテーマそのものだけで価値ができてしまう。多くの人が犠牲となった戦争。戦争体験を残していくことは、それだけで重要だと思う。どうしても辛い描写が多かったが、今日マチ子のイラストの瑞々しさがあってこその作品で、この絵柄じゃないと読みきれなかった…。ふわっとしていて、どこ...
戦争と少女というテーマそのものだけで価値ができてしまう。多くの人が犠牲となった戦争。戦争体験を残していくことは、それだけで重要だと思う。どうしても辛い描写が多かったが、今日マチ子のイラストの瑞々しさがあってこその作品で、この絵柄じゃないと読みきれなかった…。ふわっとしていて、どこか甘い、このイラストだから少女たちの無垢な部分と、戦争の容赦のなさで感情が動いたのだと思う。状況は悲惨なのだが、美しさもあり、自分自身の感覚に戸惑いながら読み進めた。 戦地に赴いた女の子たちは、本当に普通の子で、日常描写が差し込まれるたびに胸が詰まる物語だった。徐々に少女たちの命も危うくなる。体力があっても、目の前の惨事と疲労とで精神がもたなくなる。もげた手足を運搬したり、蛆虫の処理をさせられたり…。女の子たちがほんとうに可哀想だったし、自分がこんな仕事をさせられることになったら…。いろいろな想像をさせられた。 少女たちにとって男の存在って異質で怖いものなのだが、そういう方向でもショッキングな出来事が起こる。みんなに生きていて欲しかった。 この物語は、不思議なくらいに状況説明がない。たぶん、女の子たちにとって、目の前の友達のことが世界そのものだからなのかと思う。戦局がどうとか、なぜこの場所に彼女たちが来なくてはならなかったのかとか、兵隊たちはどこにいたのかとか、そんな外のことはどうでもよく、繭の中が彼女たちのささやかな世界なのだろう。
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アニメを観てから読みました。 沖縄で犠牲になった「ひめゆり学徒隊」をモデルにしているフィクションのお話です。 アニメを観た時は、健気で大人びた少女達という印象でしたが、原作は本当に「年頃の女の子」って感じがして、リアルで現実があまりにも残酷で胸が締め付けられます。 戦後80年経った今、もう一度戦争について考えるきっかけになる作品だと思います。
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戦争が壊すのは人の命だけではない。その人たちの何気ない生活という人間にとって大切なものを打ち砕く。死はあっけないほど、人の終わりだ。愛国心などクソ喰らえと思った。何か誰かのために人を殺したり自分が死んでいくのに、その守りたかったものに裏切られる気持ちは絶望だろう。サンを襲った日本兵を殺すマユの気持ちは、わかる気がするけど。
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