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ピープスの日記と新科学 高山宏セレクション〈異貌の人文学〉
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ピープスの日記と新科学 高山宏セレクション〈異貌の人文学〉

M.H.ニコルソン(著者), 浜口稔(訳者)

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ピープスの日記と新科学 高山宏セレクション〈異貌の人文学〉

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2014/05/26
JAN 9784560083048

ピープスの日記と新科学

¥4,620

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2025/05/04

サミュエル・ピープス(1633-1703)。庶民の出だが、「イギリス海軍の父」と言われるところまでのぼり詰めた官僚。没後100 年以上経って、彼の『日記』が見つかる。そこには金銭に細かく、出世に敏く、妻に隠れて浮気をしまくる日常が綴られていた。 日記が書かれたのは、1660年から...

サミュエル・ピープス(1633-1703)。庶民の出だが、「イギリス海軍の父」と言われるところまでのぼり詰めた官僚。没後100 年以上経って、彼の『日記』が見つかる。そこには金銭に細かく、出世に敏く、妻に隠れて浮気をしまくる日常が綴られていた。 日記が書かれたのは、1660年から69年までの10年間。これをコンパクトに紹介したのが、臼井昭『ピープス氏の秘められた日記』(岩波新書)。私は、この新書を読んで、ピープスを「出世欲の強い助平おやじだ」とばかり思ってきた。 しかし、彼は科学マニアでもあった。本書、『ピープスの日記と新科学』は、そうした知的側面に光をあてる。イギリスの科学の殿堂と言えば、王立協会。この協会が誕生するのは1660年、まさにピープスが『日記』をつけ始めた年。彼は、この協会の活動――光学の実験、輸血の実験、磁石の実験などのデモンストレーション――に頻繁に参加した。そして数々の光学装置(望遠鏡、顕微鏡、カメラ・オブスクラ、etc.)にも夢中になった(とはいえ、双眼鏡を手にして、遠くの若い美女たちを覗き見て狂喜乱舞したりもしたが)。 ニュートンが万有引力、微積分、光の原理を発見する「奇蹟の年」は1665-66年。ピープスの『日記』が書かれたちょうど真ん中の時期だった。ピープスはニュートンと同じ時代に同じようなことに興味をもっていたのだ。 後年(1684-86年)、ピープスは、海軍の書記官を務めたあと、王立協会の会長になる。1686年、ニュートンは王立学会の出版許可を得て『プリンキピア』を世に送り出した。その扉には、著者ニュートンの下に許可者のピープスの名! 本書は、彼の汚名をそそぐ重要な1冊。とはいえ、女好きは否定しようがないが(関心は万物に向いていたということなのかもしれない)。

Posted by ブクログ