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ギリシャ棺の秘密 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループホールディングス |
| 発売年月日 | 2013/06/21 |
| JAN | 9784041007952 |
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ギリシャ棺の秘密
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ギリシャ棺の秘密
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商品レビュー
4.1
28件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やはり国名シリーズはいいな〜(笑)新訳になって読みやすくなったし(笑)まだ大学を出たばかりで警視にもヴェリーにま信頼されてない中での捜査ですが事件の捜査会議に紛れ込めてるんだからかなり特別扱いはされてますね(笑)前半から中盤にかけてはかなり良かったけど後半少し失速してしまった気がしないでもないですね。論理も少し強引な部分がある気もしたし。それでもヤッパリ好きですけどね(笑)
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国名シリーズ4作目ですが、内容は遡ってエラリー・クイーンの若い頃の物語。 どうやら読者からのお便りだとか書評だとかで、エラリーの秘密主義というか最後に思わせ振りに謎解きをすることを指摘されたのかな。本書ではエラリーは大学を出たばかりのころで、やっと父クイーン警部や警察、検事たちか...
国名シリーズ4作目ですが、内容は遡ってエラリー・クイーンの若い頃の物語。 どうやら読者からのお便りだとか書評だとかで、エラリーの秘密主義というか最後に思わせ振りに謎解きをすることを指摘されたのかな。本書ではエラリーは大学を出たばかりのころで、やっと父クイーン警部や警察、検事たちから実力を認められたくらいのころです。そして本書ではある失敗をして「だからエラリーは最後の最後の確証が持てるまで推理披露をしないことにしたんですよ」という理由付けになっています。 題名に関係する内容。 ギリシャ⇒最初の死者がギリシャ系美術商。 棺⇒そのギリシャ人の棺から大変なものが見つかった。 ギリシャ系美術商ゲオルグ・ハルキスが亡くなった。自然死として葬儀が行われた。しかし顧問弁護士は、金庫にしまっていた最新の遺言状が紛失していることに気がつき警察を呼ぶ。 クイーン警部とともにやってきたのが、まだ大学を出て日も浅いエラリー・クイーン。いくつかの事件を解決して、そろそろ警察や検事からも「捜査に参加してもいいよ」と認められたころ。この後の話になりますが、なんか警察の身分証明書みたいなものを出して見せます。エラリーが堂々と捜査に同行し、NY市もそれを認めている状況も分かります。 さて、エラリーは「紛失したハルキス死の遺言状は、彼の棺に入れられたに違いない」ことを関係者に伝え、埋葬されたハルキス氏の棺が掘り起こされる。 するともう一人の死体が入れられていたではないか! 新たに見つかった死体は、美術強盗、詐欺、恐喝などを行うグリムジョーという男だった。そしてハルキス氏がなくなる直前に密かに館に訪ねてきていたらしい。 背景にはどうやらレオナルド・ダ・ヴィンチの紛失した絵画が絡んでいるらしい!? 事件は、ハルキス氏の遺産の行方、殺人事件捜査、レオナルド・ダ・ヴィンチ名画の行方探し、そしてエラリーと屋敷の秘書ジョーン・ブレットの関係が気になる? まあ読者としてはこの段階でエラリーが女性と結ばれることは無いと分かってるんですけどね。 そして前半で若きエラリー痛恨の失態。 殺人についての推理を披露したのですが、すぐにそれを否定する証言が出てきてしまった!これによりエラリーは自分の力を過信していたことを恥じて「今後は確証が持てるまで自分の推理を人に言わない」と決めたのでした。 そして最後の謎解き、これも小説としてけっこう凝ってました。 わたしの犯人当ては…いやー、エラリー・クイーン(作者の方)にすっかり騙されたわーーー(^。^;) もしわたしが「読者への挑戦」で考えた犯人を(トリックは分からない)作者にお聞かせしたら「よくぞ引っかかってくれた!」と喜ばれたことだろう、こうなったら笑うしかないです笑・笑 …でも謎解きされてもいくつか疑問が…遺言状は、いつ、盗まれたんだっけ?(-_-;)
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2025年4月読了。 国名シリーズの中でも最高傑作の呼び声が高い今作。エラリー・クイーンがまだ大学を出たての頃に起きた凶悪殺人事件が描かれる。舞台は盲目の富豪で美術蒐集家のハルキスの屋敷で起きる。消えた遺言状、棺に詰め込まれたもう一つの死体、盗まれたダヴィンチの絵画、偽装され...
2025年4月読了。 国名シリーズの中でも最高傑作の呼び声が高い今作。エラリー・クイーンがまだ大学を出たての頃に起きた凶悪殺人事件が描かれる。舞台は盲目の富豪で美術蒐集家のハルキスの屋敷で起きる。消えた遺言状、棺に詰め込まれたもう一つの死体、盗まれたダヴィンチの絵画、偽装された手がかりと、今作も謎が盛りだくさんだ。 今作の魅力は名探偵と犯人の頭脳戦による攻防にある。今回の犯人は一筋縄ではいかず、探偵の推理に先回りして偽の手がかりを残すという大胆な行動をとるのだ。このせいでエラリーは敗北といっていいような失態を演じてしまう。これを機にエラリーが、すべての手がかりを吟味して一つの正解に辿り着くまで手の内を明かさないという決意をする場面が印象深い。いつも自信満々なエラリーが推理を外して悔しがるシーンは新鮮だった。 このように、今作で提示される手がかりは本物とは限らない。そこが推理をより複雑にしているポイントだ。このことから後期クイーン的問題というミステリーにおける命題が生まれるきっかけにもなっている。後世で大きな議論を呼ぶ契機となった名作にひたすら「してやられた」気分になった。
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