商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/03/29 |
JAN | 9784101184555 |
- 書籍
- 文庫
残るは食欲
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残るは食欲
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商品レビュー
3.8
86件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タレント・エッセイストの阿川佐和子さん。1953年生まれ。お父様は作家。 個人的には檀ふみさんと二人で画面に収まっているのをよく見ましたね。 食べることへの愛情を感じる、素敵なエッセイでした。 ・・・ 2006年から一年半超にわたり「クロワッサン」に掲載された阿川氏のエッセイを書籍化したのが本作。 41本のエッセイからなります。ちなみに「クロワッサン」は月二回発行だそう。 ・・・ いや、どれも気に入りました。 子どもの頃の母親の料理、普通だと思っていた我が家の特殊なごはん、季節の食べ物のおいしさ、料理好きだけど偶にズボラにつくる、等々、読んでいてほのぼのとするエッセイの数々。 ・・・ そのなかで一番気に入ったのは「一人評」という話。 夜な夜なローストを作り食べたらこれがうまかった!これは他人に食べさせて味の旨さを確認したいと翌日アシスタント嬢に食べさせると「おいしいですぅ~」とドンピシャな返答。 でも待てよと阿川さんは考える。 そもそも力関係のあるなかではっきりと「まずい」とは言えないはず。集団で部長とか上司にごちそうになるとき「ここは俺のお気に入りなんだ。な、うまいだろ?」などと言われれば、周囲の「マジ旨いっすね」などの本音かよいしょか分からない声に反して、自分の素直な意見をいう事は憚られるなあ、という話。 そこから話は、料理に関しては正直だったお父様の想い出に移ります。なんというか料理への愛情とユーモアの混ざり具合が絶妙。 ・・・ もう一つ。「ぞっこんワイン」というのも良かった。 これは、とあるお友達がコンビニの1000円ワインウォッチをしており、実は隠れた銘品があるというのが端緒。 ワインへの複雑な思いの吐露も良かったけど、その銘品1000円ワインを軽井沢のスーパーで860円で見つけたときの興奮した書きぶりと言ったら、もう臨場感がありすぎます。 何でこう、スーパーで他より安いものを見つけたとき、あんなにうれしいのか。あの興奮を的確に文章化できるのは流石。 ・・・ 最後に一つ。 冒頭の「魅惑のかけごはん」に登場する、阿川家に伝わる「レモンライス」。あれはどういう味なのか食べてみたかったなあ。 ・・・ ということで阿川氏のエッセイを初めて読みました。 文章の軽妙さ、ユーモアは言わずもがな、表紙も可愛くて気に入りました。 一年に一冊本を読み切らない妻にも読ませてみたいと思います。
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私はまだ食の全てを知らないのでは…。 読み終わった後、そんな思いが浮かびました。 もちろん世界を見渡せば、そんな事は当たり前の事です。でも、日本国内、いや知人の家庭ご飯をのぞいてもそれは当てはまる事だと思います。 それぞれ好みはあるけれど、どれも楽しく幸せな食の時間。それを垣...
私はまだ食の全てを知らないのでは…。 読み終わった後、そんな思いが浮かびました。 もちろん世界を見渡せば、そんな事は当たり前の事です。でも、日本国内、いや知人の家庭ご飯をのぞいてもそれは当てはまる事だと思います。 それぞれ好みはあるけれど、どれも楽しく幸せな食の時間。それを垣間見ることが出来ました。 そして、表紙が可愛い!!
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Nコン高校放送部門で朗読の課題図書になってた本書。所々聞き覚えがある文章が出て来て、ニヤニヤしながら読んでた。こんなに可愛い表紙の本だったのか… 豪華な外食から手抜き自炊(失礼)まで、一食一食に全力で向き合う阿川さんが楽しそうで羨ましく思った。 私は食への関...
Nコン高校放送部門で朗読の課題図書になってた本書。所々聞き覚えがある文章が出て来て、ニヤニヤしながら読んでた。こんなに可愛い表紙の本だったのか… 豪華な外食から手抜き自炊(失礼)まで、一食一食に全力で向き合う阿川さんが楽しそうで羨ましく思った。 私は食への関心が人より薄いけれど、少しの拘りで今の生活がぐっと豊かになるだろうなと感じた。
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