商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2013/02/22 |
| JAN | 9784488103194 |
- 書籍
- 文庫
ベンスン殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集
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ベンスン殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集
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商品レビュー
3.3
23件のお客様レビュー
個人的に極めて好きな作品。 ■ファイロ・ヴァンスの考え方 一流の美術家は20人に同じ題材で絵を描かせても、どれが誰が描いた絵かを見極められる。それは、その人物の特徴が絵画には現れるもので、二人として同じものはないから、という理由による。同様に、犯罪にもその人物の(心理学的)特徴...
個人的に極めて好きな作品。 ■ファイロ・ヴァンスの考え方 一流の美術家は20人に同じ題材で絵を描かせても、どれが誰が描いた絵かを見極められる。それは、その人物の特徴が絵画には現れるもので、二人として同じものはないから、という理由による。同様に、犯罪にもその人物の(心理学的)特徴が現れる。つまり、唯一無二の「その人だ」という痕跡が残る。 故に、それを追えば犯人は特定できる。逆に、それを追わずに物的証拠や状況証拠を追っても意味がないどころか誤った方向に向かい冤罪を生みまくることになり危険。 ただし一方で、 「裁判で有罪とするための確たる証拠」という意味では「心理学的根拠」では意味がない。かと言って物的証拠ではヴァンスが述べるように「物的証拠なんかでは犯人を特定できない」のだから、それも意味がない。 やるなら、心理学的根拠、手法を用い犯人を特定した後、「やっぱりね」という物的証拠を見つけ出す、という順になる。 という、この考え方とそれを踏まえた作品の作りになっていること自体が非常に好み。 「誰が犯人か」とか「ヴァンスの考え方は本当に正しいのか?」とかは別にどうでもよく、この発想の仕方が非常に好み。 ■アントニイ・バークリー 自分の最も好きな作家の一人にアントニイ・バークリーがいる。 バークリーも同様に「心理的要素が重要」と考え、『毒入りチョコレート事件』を境に後期になるにつれて本格を捨て心理的側面を重視するスタイルになる。 一方でS・S・ヴァン・ダインは初期の方が心理的側面を重視し、後期になるにつれてその特徴がなくなってしまう、とのこと。(ヴァン・ダインの後期はまだ読んでない) S・S・ヴァン・ダインもアントニイ・バークリーも他の同時代作家とは異なるベクトル(心理的側面)から推理小説を捉え、それが作品に見事に反映されている、という部分が共通していて、その作風が自分に合っている、と感じた作家。
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先にグリーン家を読んでいたが、話がつながっているわけではないものの、こちらを先に読んだ方がヴァンスを始めとする登場人物たちにより馴染めたのではないかという気がする。 物的証拠を信じず心理的な面から犯人を特定するという考えは独特で面白いと思った。ヴァンスには初めから犯人が分かっているが、それを逮捕につなげる(マーカムやヒースが納得できる形で説明つける)ためにどう動いていたのかが解決編で明かされる。マーカムがおちょくられすぎててかわいそうな気もするけど、読者としては親しみが持てた。 とはいえヴァンスがそうやって動いたのもマーカムのためであり、エピグラフの内容がまさにぴったりだと感じた。
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もったいぶりすぎ。常にマーカムが感じている焦ったさに共感しながら読んだ。犯人を最後まで明かさなかった理由も膝を打つようなものではない。 心理学的に犯人を特定する論理に納得いかない。そんなものは物的証拠よりも簡単にでっち上げられる、危ういものだろう。 そんで散々心理学的推論の存在を仄めかしときながら、最後は物的証拠に頼るんかい、しかも違法な捜査で。 推理小説ではなく物的証拠に拘泥しすぎるミステリへのアンチテーゼ、一種のメタミステリとして読むべきか。それぐらい納得いかない。 あと「私」ことヴァン・ダインが空気すぎる
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