![ベンスン殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集 創元推理文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001696/0016968005LL.jpg)
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ベンスン殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2013/02/22 |
JAN | 9784488103194 |
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ベンスン殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集
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商品レビュー
3.3
16件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヴァンスが最後まで犯人や推理を明かさない、まあ推理小説でよくある探偵の沈黙とも言うべきことに、しっかりと理由があるのが好ましい。物語として成立する推理小説であり、ただの謎解き小説ではない。 フーダニットにおいては、絞り込むことは容易いものの自分では犯人を当てられず、しかし無理のない筋立てになっていて良い。 厳しめに☆3としたのは「また読みたい!」と思うほどにはのめり込めなかったためであり、引っかかった点はなかった。ヴァンスという探偵が私にとってやや魅力に欠けるせいもあるかもしれない。また長編小説特有の中だるみはあまりないが、集中して読み切れるほどではない。ミステリ史に残る名作とまではいかないが、読んで損はない作品だろう。
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著者と相性が良いのか、ここまで読んだ長編3冊はいずれも意外なほど期待値を上回る読後感(そもそも期待値があまり高くないということもあるかもしれないが)。ファイロ・ヴァンスとDAマーカム、ヒース部長刑事などの丁々発止ながら品位を保とうとする掛け合いの好感度が高いのは、透明人間スマート...
著者と相性が良いのか、ここまで読んだ長編3冊はいずれも意外なほど期待値を上回る読後感(そもそも期待値があまり高くないということもあるかもしれないが)。ファイロ・ヴァンスとDAマーカム、ヒース部長刑事などの丁々発止ながら品位を保とうとする掛け合いの好感度が高いのは、透明人間スマート・セット(笑)ヴァン・ダインがちょこちょこ挟む個人的感想によるところが大きい気がする。あまりに黒子すぎて不自然という感想ももっともだがが、ワトソン役が2人以上いる中でさらにもう1人となると収拾つかなさそうなのでこの異様な沈黙が都合良いのでは。後日談で、ちょい役の気の良いミセス・バニングを「私はなぜか、いつ見てもあの女性を好ましいと思う。」と評し裁判に巻き込まれなかったことを喜ぶ優しい性格が好き。ファイロ・ヴァンスについては、1990年代頃の有名なミステリ評「夜明けの睡魔」で、あからさまにやっかみながら一回転して作品は褒めていたようだが自分は結構この衒学キャラクターを楽しんでいる。「高潔な人物てのは、いわば自分の欠陥をさらけ出す勇気がない人間のことだ。」(P123)など、強引だし当然異論はあろうが、見落としがちな真理の一部を突いていて感心させられる。またマーカムの概ね大人エレガントなツッコミや受け答えは勉強になり、真似してみたいと思う。容疑者や刑事の姓名が変化に富んで面白い。 本文の引用が長いが思い入れが感じられるあとがきの充実度に星を1つ増やした。ガーデン殺人事件を読んで、今まで古い翻訳は敬遠していたけれど味があっていいなと思っていたところで「全長編を個人全訳された井上勇氏」の経歴にじんと来るものがある。この新訳も可読性向上させつつ、カジュアルになりすぎず一世紀前の雰囲気を損なわないようで好感が持てる。
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先に後発のグリーン家・僧正を読んでしまってからの、原点回帰。 登場人物の関係性や、ヴァンスが事件解決に乗り出すようになったきっかけがわかって、すっきり。 作者の、美術を語りたいんだー!という思いが溢れている。 大きな展開や波はなくとも、文章の表現や感情の描写が豊かで、推理だけでな...
先に後発のグリーン家・僧正を読んでしまってからの、原点回帰。 登場人物の関係性や、ヴァンスが事件解決に乗り出すようになったきっかけがわかって、すっきり。 作者の、美術を語りたいんだー!という思いが溢れている。 大きな展開や波はなくとも、文章の表現や感情の描写が豊かで、推理だけでなく物語としてもじっくり楽しめる作品でした。
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