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SOSの猿 中公文庫
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SOSの猿 中公文庫

伊坂幸太郎【著】

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SOSの猿 中公文庫

691

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商品詳細

内容紹介 過去に悪魔祓い(エクソシスト)の手伝いをしていた二郎は、息子の引きこもりを直してほしいと知人に頼まれる。一方、コンピュータの誤操作で大損失を出した証券会社の調査に赴くシステム会社の五十嵐。2人の物語が交互に展開しながら、孫悟空がエッセンスとして登場する神秘的なストーリー。ファンタジーでもあり、オカルトチックでもあり、伊坂らしい優しさに満ちた壮大なメッセージも含んでいる。「SOSの猿」の意味とは…?
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2012/11/22
JAN 9784122057173

SOSの猿

¥691

商品レビュー

3.2

528件のお客様レビュー

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2024/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら……* 10年ほど前、まだ伊坂作品を読み込んでいない時期に初読。当時は伊坂ワールドの魅力が全然わかっていなかったので、なんだこりゃ?とすっ飛ばしながら読んだ覚えが。 今回、たまたま図書館で文庫本を発見して再チャレンジしてみたところ…おお、こんなにも面白かったか!と一気読み。 そして文庫本はかなり加筆されらしく、単行本よりもぐんと読みやすくなっています。 なので、読むなら断然文庫本、そして伊坂ワールドの魅力がある程度わかってから読むのがお勧めの作品です。

Posted by ブクログ

2024/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2009年の伊坂幸太郎氏の作品。 2000年初頭の奇想天外なエンタメ作品を彷彿とさせる先の読めない作品でした。 相変わらずの軽妙な語り口、個性的なキャラ、そして想像もつかない結末。 ってか、悪魔祓い、株の誤発注、西遊記、これらの要素が絡むエンタメ作品って、想像できますか!? ・・・ 特長的なのは二つのストーリーが次第に交錯してゆくところ。 一つ目の話は、イタリア公認の悪魔祓いの「エクソシスト」遠藤二郎の話。 かつて憧れだった近所の「辺見の姉さん」の子の眞人の引きこもりにつき、この「姉さん」から相談に乗ってほしいと依頼を受けたもの。 ・・・ もう一つの話は、ロジック・因果を突き詰める五十嵐真の話。 彼は300億円の株式誤発注の原因を探るということでシステム会社から証券会社へと派遣されるという設定。 ・・・ どちらも、軽妙で冗談だか本気だかわからん会話をベースに話が進みますが、これらを結ぶのが「西遊記」の孫悟空。このあたりはかなーり、奇妙。 ただ最終的には、「じっくり耳を傾けること」「話すこと」みたいなテーマが見え隠れしてきたと思います。 人の心理や感情を一方的に判断するのではなく、観察や会話から徐々に理解しよう、みたいな。 また、私のキャリアのスタートが証券会社向け勘定システムの開発ということで、誤発注ネタはちょっと厳しくも楽しく読みました(証券コードと単位株をキーにしてチェックロジックを入れるべき云々、心の中で突っ込みを入れる等)。 ・・・ ちなみにですが、解説で栗原裕一郎氏が述べている通り、2007年の『ゴールデンスランバー』以降を第二期とし、『モダンタイムス』『あるキング』『バイバイ、ブラックバード』などを「モヤモヤシリーズ」「肩透かしもの」と呼ぶそう。本作『SOSの猿』もこちらに属します。 どうも、当初からのファンはこの作風がどうも好みではないとか。 あーね、あーね。確かに分からなくもありません。エンタメのどストライク、とはちょっと違います。 何というか、より深いテーマに抵触するように感じ? 個人的には違った意味で好きですが。 『モダンタイムス』は国家という大きな装置が暴走したら?という仮定はAI時代の昨今、あり得なくもない未来だと感じます。 『あるキング』は逆らえない運命や、それに対する自己の構え、みたいなことを考えさせます。 『バイバイ、ブラックバード』はそうですね、確かに奇妙な小説でした。ただこちらも、五股男性が逆らえない運命が見えるなかでもベスト?を尽くすという意味では『あるキング』と似通っています。 もし本作を読んで「伊坂幸太郎って言われるほど面白くない」と感じたかたは是非デビュー以降2007年頃までの作品を読んでいただきたいと思います。 ・・・ ということで伊坂作品でした。 旅行中に読んでおり、記憶がおぼろげなところを頭から記憶を絞りながら書き留めました。失礼しました。

Posted by ブクログ

2024/05/31

2話構成で話が進む。家電定員がエクソシストで、引きこもりの少年を救おうとし、品質管理部の社員は株で一瞬で三百億円の損失を出した社員の原因の原因の原因を探る。所々で孫悟空が出てきて、ぶっ飛んでましたが、話がどこでどう繋がるのか?オチは?とても気になって面白く読めたけど、結末がちょっ...

2話構成で話が進む。家電定員がエクソシストで、引きこもりの少年を救おうとし、品質管理部の社員は株で一瞬で三百億円の損失を出した社員の原因の原因の原因を探る。所々で孫悟空が出てきて、ぶっ飛んでましたが、話がどこでどう繋がるのか?オチは?とても気になって面白く読めたけど、結末がちょっとスッキリしないと言うか少し残念。漫画とタイアップした企画本だったのはあとがきで知った。ユングやフロイトの精神論とかは良かったけど、孫悟空の話はちょっと冒険しすぎたかなと。

Posted by ブクログ

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