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凶鳥の如き忌むもの
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凶鳥の如き忌むもの
¥1,078
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商品レビュー
3.4
73件のお客様レビュー
途中までは現場のイメージが沸かず、やや苦しかった。しかし、事件発生後は言耶の本領発揮といったところ。可能性をピックアップしてつぶしていくのがやはり良い。何よりも、この設定によって動機面に正当性をもたせられるのが本当に見事だ。
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地方の漁師町で古来より信仰される孤島の神社。十八年前そこで秘密の儀式が催行され、巫女含む男女6人が彼女の娘一人を残して不可解にも消失した。そして今、その娘によって秘儀が再び行われ、彼女もまた消失してしまった。 密室状態の拝殿からの消失、そこに残された異様な惨状を前に、読者は人智を...
地方の漁師町で古来より信仰される孤島の神社。十八年前そこで秘密の儀式が催行され、巫女含む男女6人が彼女の娘一人を残して不可解にも消失した。そして今、その娘によって秘儀が再び行われ、彼女もまた消失してしまった。 密室状態の拝殿からの消失、そこに残された異様な惨状を前に、読者は人智を超えた宗教的な力の作用を直感する。合理的な解釈の検討を試みる主人公を横目に、一人また一人と次々に一行が消失する様は、読者を恐怖に陥れると共に、現象の超自然性を強め、合理的解釈即ち事の真相への読者の注目度を格段に高める。不可解な言動や消失に伴う状況証拠、島を探索して得られた発見などから導き出された真相は、常人には到底想像もつかぬ様な、常軌を逸した内容であった。それは、秘儀が、その現象こそ合理的即現実的であれど、内容は極めて狂信的であったということを指し示し、読者にこれまでにない劇的なインパクトを残して、物語の幕を閉じる。 読後感の強さが甚だしく、何か壮絶な体験をした感覚さえ得られる。途中の合理的解釈を検討する部分で間延びして少々の読み辛さを感じたものの、買って後悔のない一冊であった。
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刀城言耶シリーズの2作目。妖怪的な雰囲気は京極さん要素があるのですが、金田一の雰囲気が多めな小説。刀城言耶が色々な可能性を考えて理論を展開していく様子が面白く、それでも怪異としか思えないものもあるので、そういうのが好きな人にはおすすめです。
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