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『日本文学史序説』補講 ちくま学芸文庫
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『日本文学史序説』補講 ちくま学芸文庫

加藤周一【著】

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『日本文学史序説』補講 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/09/12
JAN 9784480094896

『日本文学史序説』補講

¥1,540

商品レビュー

4.3

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2025/09/20

一言でいえば、「文学」を日本語の限定的な意味ではなく、ラテン語の「Litteratura=書かれたもの全て」に意識を拡げて、言葉を扱う文化芸術を論じた日本精神史という印象。 多くは男女の恋を歌った「万葉集」や時間の超越と自然の描写を生み出した「古今集」に始まり、説話、俳句、詩。 ...

一言でいえば、「文学」を日本語の限定的な意味ではなく、ラテン語の「Litteratura=書かれたもの全て」に意識を拡げて、言葉を扱う文化芸術を論じた日本精神史という印象。 多くは男女の恋を歌った「万葉集」や時間の超越と自然の描写を生み出した「古今集」に始まり、説話、俳句、詩。 本居宣長が発見した「もののあはれ」の最高潮とされる平安文学の金字塔である「源氏物語」。 「能」の此岸と彼岸に対し、現世を笑う世界観を持つ狂言。 大陸伝来の茶の文化と陶芸の融合によって発達した桃山文化。 琵琶法師の平家物語から昇華させた浄瑠璃、歌舞伎。 空海や親鸞が真実の追求に徹した日本ならではの仏教と荻生徂徠や本居宣長にみる儒教、国学、蘭学に至る倫理観の変遷。 元禄時代に栄華を極めて隆盛した狩野派や琳派の天才的絵画。 漱石や鴎外が見たヨーロッパと帰国後の日本の対比の中で生み出した数々の近代文学の作品群。 戦前のプロレタリアート文学や戦後の自然主は義文学から柳田國男や小林秀雄の批評まで、その変遷を辿りながらそれぞれの時代の文化芸術を語るだけでなく、その転換期として政治や宗教や大衆の文化がどのような変化をもたらしたのかを著者独自のその高い見識を駆使して縦横無尽に論じていく。 驚くべきことは著者の脳内の汗牛充棟ぶりで、いったい何万冊の本を読んだらここまでの論考が可能なのだろう。 その語り口も明瞭で紹介された作品ひとつひとつに興味を注がれ、義務教育では絶対に味わうことのできない日本文化の歴史を旅する感覚になれた。

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2013/02/12

そろそろ「日本文学史序説」読まなくては…と思いつつ手をつけなかったが、この補講が誘い水に…なりそうな。  寝る前の読書だから、なかなか進まないが、知的興奮は大。そういう考えなのか、そういう問題意識なのか、が冒頭から。 読み終わった。文学だけでなく、ものごとを考えるときの基本を考...

そろそろ「日本文学史序説」読まなくては…と思いつつ手をつけなかったが、この補講が誘い水に…なりそうな。  寝る前の読書だから、なかなか進まないが、知的興奮は大。そういう考えなのか、そういう問題意識なのか、が冒頭から。 読み終わった。文学だけでなく、ものごとを考えるときの基本を考えた。「なるほど」の多い読書体験。準備体操が済んだので、本体「日本文学序説」に取りかかるか…。

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2012/11/17

以前読んだ「日本文学史序説」は大著であって、その内容は殆ど記憶に無いのだけれど、実朝の金槐集を褒めていたことと、虎関師錬の「元亨釈書」までをも「文学」として取り上げていたことだけは、妙に印象に残っている。 今年出たこの「補講」には、著者が何を目指して「序説」を書いたのか、が説明...

以前読んだ「日本文学史序説」は大著であって、その内容は殆ど記憶に無いのだけれど、実朝の金槐集を褒めていたことと、虎関師錬の「元亨釈書」までをも「文学」として取り上げていたことだけは、妙に印象に残っている。 今年出たこの「補講」には、著者が何を目指して「序説」を書いたのか、が説明されていて、「元亨釈書」はもちろん「正法眼蔵」も「論語徴」も「折たく柴の記」もみな文学だ、という著者のスタンスが良く分かる。 本書でもう一つ分かることは、著者が丸山眞男の諸研究を良く吟味して自分の思想に取り入れている(ように思える)ことだ。 なお、本書巻末に付いている大江健三郎らの鼎談は、中味が濃くてオマケのレベルを超えている。

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