商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2012/09/12 |
JAN | 9784480864062 |
- 書籍
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官僚制としての日本陸軍
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官僚制としての日本陸軍
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
満州事変以降の日本陸軍の組織内の勢力争いに関して詳細で、一般に言われる皇道派、統制派の対立という単純なものではない、詳細な派閥の動きについて書かれている。 統制派に実体がないということは言われていたが、これは、反皇道派=統制派という間違いであって、永田鉄山を中心とする一団を統制派とすることで説明している。 宇垣一成の再評価は面白かった。
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さすがといったところ。宇垣の後継者としての南次郎に焦点を当てた章がとても勉強になった。皇道派と統制派という区分は自明のものとしないほうがよい。
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(執念に準備をして)日露戦争に勝った日本軍がどうして(アメリカに戦争を挑み)敗戦に至ったのか。一つの答えが、伊東博文など藩閥政治家のステートマンシップから陸軍など官僚機構による部分最適解の追求への変貌ということが挙げられる。では、陸軍はなぜ(軍として、あるいは各部門として)部分最...
(執念に準備をして)日露戦争に勝った日本軍がどうして(アメリカに戦争を挑み)敗戦に至ったのか。一つの答えが、伊東博文など藩閥政治家のステートマンシップから陸軍など官僚機構による部分最適解の追求への変貌ということが挙げられる。では、陸軍はなぜ(軍として、あるいは各部門として)部分最適解を追求する官僚機構になってしまったのか。本書の関心はそこにある。 陸軍を分析する視角は色々考えられる。著者の分析の視角は、派閥の合従連衡の変遷や中国情勢を分析する官僚の処遇など、人間的で非常に興味深い。しかも、それぞれについて数多くの例を分析しているのだから恐れ入る。 明治藩閥政治家の時代は、目指す方向が明瞭で政策もそこからおおよそ説明できる時代であった。しかし、昭和になると、目指す方向がよくわからなくなり、政策もよくわからないものになる。本書は「ああ、だから訳が分からないのか」と納得させてくれる一冊である。
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