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サエズリ図書館のワルツさん(1) 星海社FICTIONS
1,320円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 星海社/講談社 |
発売年月日 | 2012/08/18 |
JAN | 9784061388383 |
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サエズリ図書館のワルツさん(1)
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サエズリ図書館のワルツさん(1)
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商品レビュー
3.7
81件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館モノって珍しい?と、前知識全然無く飛びついたのですが思っていたのと全然違ってました。 舞台は近未来。本はほとんどなくなって電子書籍に変わってしまった。あっても高額で庶民には手が届かない…。嫌だわ〜、そんな世界…。紙の本への愛を感じるお話し。
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「サエズリ図書館のカミオさん」 ついていない日にも。 運勢なんて実際に一日を過ごさなければ分からないが、朝から気落ちした状態で始まったら良い一日にはならないだろうな。 「サエズリ図書館のコトウさん」 学校に行かなくとも。 ここまで細かな事柄まで調べ尽くしたからこそ、物語の中で動...
「サエズリ図書館のカミオさん」 ついていない日にも。 運勢なんて実際に一日を過ごさなければ分からないが、朝から気落ちした状態で始まったら良い一日にはならないだろうな。 「サエズリ図書館のコトウさん」 学校に行かなくとも。 ここまで細かな事柄まで調べ尽くしたからこそ、物語の中で動く登場人物達はリアリティが高い作品になるのかもしれない。 「サエズリ図書館のモリヤさん」 寄贈という名の詐欺。 そんなに本が好きであったのであれば、宝物が奪われることを前提とした手術など受けることなく手元に置き続けたのでは。 「サエズリ図書館のワルツさん」 絶対に譲れないもの。 この世に残った唯一の大切な想い出だったとしても、誰かが所持しているものを盗んでしまった理由にはならないだろうな。
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さえずり町のサエズリ図書館。 初めて「図書館」を訪れた女子社員の上緒さん。 娘によそのコドモのことばっかりじゃない、と呆れられる教師の古藤さん。 祖父が寄贈した本に固執する森屋さん。 そして、サエズリ図書館代表で、“特別保護司書官”のワルツさん。 「あなたがサエズリ図書館の本を持つ限り、地の果てであっても追い続けます」 話が進むにつれて、図書館、本の価値が変化していることに気づき、ワルツさんのこのセリフがどんどん重くなっていく。 実家の片づけでけっこうな量の本を処分したり、図書館で予約した本が300人待ち!で、電子書籍に気持ちが傾きかけているこの頃。 本と電子の違いってなんだろう。それを繰り返し問いかける物語。 「データは本じゃない、と言うかね。サエズリ図書館のワルツさんは」 「データが魂だ、と思います----でも----魂だけじゃ、抱きしめられませんから」 司書さんが身近な謎を解くのかな、と手に取ったので、話の展開にどこに行っちゃうのかとヒヤヒヤだった。最後の壮大な世界観にもビックリ。 それでも、最後はさわやかな余韻に。 「嬉しい日の読書は楽しいし、悲しい日の読書も、格別だから、大丈夫」
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