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南から来た男 ホラー短編集 2 岩波少年文庫605
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南から来た男 ホラー短編集 2 岩波少年文庫605

金原瑞人【編訳】

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南から来た男 ホラー短編集 2 岩波少年文庫605

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2012/07/20
JAN 9784001146059

南から来た男

¥968

商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2025/06/15

1巻目に比べると、鮮烈な印象を残す話は多くない気がしたが、そんな中「小瓶の悪魔」(ロバート・ルイス・スティーヴンソン)は先が気になってぐいぐい読んでしまい、たぶん一番面白かった。ただ最後が、え、それでいいのか…?(笑)的に若干の拍子抜け。 「隣の男の子」(エレン・エマーソン・ホワ...

1巻目に比べると、鮮烈な印象を残す話は多くない気がしたが、そんな中「小瓶の悪魔」(ロバート・ルイス・スティーヴンソン)は先が気になってぐいぐい読んでしまい、たぶん一番面白かった。ただ最後が、え、それでいいのか…?(笑)的に若干の拍子抜け。 「隣の男の子」(エレン・エマーソン・ホワイト)は、現実にも起こりそうないやーな流れが続いた後、結末が自分の予想の一歩先を行っていて、読み終えてみるとすごく勢いを感じた。 「悪魔の恋人」は、訳者が「ストーリーだけ追えば、なんてことないんだけど、細部が妙に怖い」と述べている通りで、読み終えてから描写の不気味さがじわじわじわじわ来て怖さが後をひく。 「エミリーに薔薇を一輪」(ウィリアム・フォークナー)は、面白いわけではなく読みにくさもあるのだが、不思議な余韻を感じた。 …などと書いてみると、意外に1巻目よりも2巻目の方が味わい深い話が多かったのかも。 (2024.10.16)

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2024/08/25

レイ・ブラッドベリの短編小説集で読んだ話と、ここで再会してしまった。ジュニア向けに訳しているので、不気味さは割合ソフトかもしれない。読みやすさを重視したのか、くどさはなかった。とはいえ、翻訳者が違っていても『この話はアレだ』と、すぐにわかるのだから、日本の翻訳というのは素晴らしい...

レイ・ブラッドベリの短編小説集で読んだ話と、ここで再会してしまった。ジュニア向けに訳しているので、不気味さは割合ソフトかもしれない。読みやすさを重視したのか、くどさはなかった。とはいえ、翻訳者が違っていても『この話はアレだ』と、すぐにわかるのだから、日本の翻訳というのは素晴らしいと思う。まったく違うものになるとしたら、それはどちらかが、もしくは両方が意訳をふんだんに使っているわけで、それでは原作との乖離が凄まじいことの証左となってしまうだろう。 レイ・ブラッドベリはもちろん、エドガー・ランポー、ロアルド・ダール、オー・ヘンリー、H・G・ウェルズなど、そうそうたるメンバーの作品が収録されているため、なかなか読み応えがある。この本を入口にして、お気に入りの作者を見つける子ども達がいたら愉快だろうにと思った。

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2024/02/22

児童書(中学生向け?)シリーズ第二弾。怖いと言うより味わい深い作品が多かった。 【収録作品】 「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」エドガー・アラン・ポー 「南から来た男」ロアルド・ダール 「家具つきの部屋」オー・ヘンリー 「マジックショップ」H・G・ウェルズ 「...

児童書(中学生向け?)シリーズ第二弾。怖いと言うより味わい深い作品が多かった。 【収録作品】 「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」エドガー・アラン・ポー 「南から来た男」ロアルド・ダール 「家具つきの部屋」オー・ヘンリー 「マジックショップ」H・G・ウェルズ 「不思議な話」ウォルター・デ・ラ・メア 「まぼろしの少年」アルジャーノン・ブラックウッド 「エミリーにバラを一輪」ウィリアム・フォークナー 「悪魔の恋人」エリザベス・ボウエン 「湖」レイ・ブラッドベリ 「小瓶の悪魔」ロバート・ルイス・スティーヴンソン 「隣の男の子」エレン・エマーソン・ホワイト すでに既読のものも何作かあった(タイトルは違うけど)。やはり不気味さで一番怖いのは「不思議な話」(「なぞ」というタイトルが多いと思う。原題もTHE RIDLLEだし)。チェスト(長櫃)の曰くや子供たちが消えてしまう理由もいっさい描かれない。美しい童話。 最後にドンとオチがくるタイプとして「悪魔の恋人」、「隣の男の子」は衝撃的ではあった。「南から来た男」も衝撃のラストではあるんだけど、なるほどって感心の方が大きくて。奥さんが捨て身で救済したのに治らない病気の恐ろしさよね。

Posted by ブクログ