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南から来た男 ホラー短編集 2 岩波少年文庫605
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/07/20 |
JAN | 9784001146059 |
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南から来た男
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商品レビュー
3.7
19件のお客様レビュー
レイ・ブラッドベリの短編小説集で読んだ話と、ここで再会してしまった。ジュニア向けに訳しているので、不気味さは割合ソフトかもしれない。読みやすさを重視したのか、くどさはなかった。とはいえ、翻訳者が違っていても『この話はアレだ』と、すぐにわかるのだから、日本の翻訳というのは素晴らしい...
レイ・ブラッドベリの短編小説集で読んだ話と、ここで再会してしまった。ジュニア向けに訳しているので、不気味さは割合ソフトかもしれない。読みやすさを重視したのか、くどさはなかった。とはいえ、翻訳者が違っていても『この話はアレだ』と、すぐにわかるのだから、日本の翻訳というのは素晴らしいと思う。まったく違うものになるとしたら、それはどちらかが、もしくは両方が意訳をふんだんに使っているわけで、それでは原作との乖離が凄まじいことの証左となってしまうだろう。 レイ・ブラッドベリはもちろん、エドガー・ランポー、ロアルド・ダール、オー・ヘンリー、H・G・ウェルズなど、そうそうたるメンバーの作品が収録されているため、なかなか読み応えがある。この本を入口にして、お気に入りの作者を見つける子ども達がいたら愉快だろうにと思った。
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児童書(中学生向け?)シリーズ第二弾。怖いと言うより味わい深い作品が多かった。 【収録作品】 「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」エドガー・アラン・ポー 「南から来た男」ロアルド・ダール 「家具つきの部屋」オー・ヘンリー 「マジックショップ」H・G・ウェルズ 「...
児童書(中学生向け?)シリーズ第二弾。怖いと言うより味わい深い作品が多かった。 【収録作品】 「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」エドガー・アラン・ポー 「南から来た男」ロアルド・ダール 「家具つきの部屋」オー・ヘンリー 「マジックショップ」H・G・ウェルズ 「不思議な話」ウォルター・デ・ラ・メア 「まぼろしの少年」アルジャーノン・ブラックウッド 「エミリーにバラを一輪」ウィリアム・フォークナー 「悪魔の恋人」エリザベス・ボウエン 「湖」レイ・ブラッドベリ 「小瓶の悪魔」ロバート・ルイス・スティーヴンソン 「隣の男の子」エレン・エマーソン・ホワイト すでに既読のものも何作かあった(タイトルは違うけど)。やはり不気味さで一番怖いのは「不思議な話」(「なぞ」というタイトルが多いと思う。原題もTHE RIDLLEだし)。チェスト(長櫃)の曰くや子供たちが消えてしまう理由もいっさい描かれない。美しい童話。 最後にドンとオチがくるタイプとして「悪魔の恋人」、「隣の男の子」は衝撃的ではあった。「南から来た男」も衝撃のラストではあるんだけど、なるほどって感心の方が大きくて。奥さんが捨て身で救済したのに治らない病気の恐ろしさよね。
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児童向けのホラー・アンソロジー侮りがたし 以前、2016年2月に[東京創元社の2016年新刊ラインナップ説明会](https://shimirubon.jp/columns/1674756)で行なわれたビブリオバトルについて語ったことがあります。 その時に深緑野分さんが紹介し、チャンプ本になったのが、金原瑞人・編訳の児童向けホラー・アンソロジー『八月の暑さのなかで ホラー短編集』。これが面白そうだったので、続編の『南から来た男』といっしょに買ってみたのです。 『八月の暑さのなかで』 エドガー・アラン・ポー原作/金原瑞人翻案「こまっちゃった」 W・F・ハーヴィー「八月の暑さのなかで」 サキ「開け放たれた窓」 リチャード・ミドルトン「ブライトンへ行く途中で」 ロード・ダンセイニ「谷の幽霊」 レノックス・ロビンスン「顔」 E・M・デラフィールド「もどってきたソフィ・メイソン」 フレドリック・ブラウン「後ろから声が」 L・P・ハートリー「ポドロ島」 フランク・グルーバー「十三階」 ロアルド・ダール「お願い」 ジェイムズ・レイヴァー「だれかが呼んだ」 ローズマリー・ティンバリ「ハリー」 :book:241633:八月の暑さのなかで ホラー短編集: 『南から来た男』 エドガー・アラン・ポー原作/金原瑞人翻案「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」 ロアルド・ダール「南から来た男」 オー・ヘンリー「家具つきの部屋」 H.G.ウェルズ「マジックショップ」 ウォルター・デ・ラ・メア「不思議な話」 アルジャーノン・ブラックウッド「まぼろしの少年」 ウィリアム・フォークナー「エミリーにバラを一輪」 エリザベス・ボウエン「悪魔の恋人」 レイ・ブラッドベリ「湖」 ロバート・ルイス・スティーヴンソン「小瓶の悪魔」 エレン・エマーソン・ホワイト「隣の男の子」 このラインナップ、たいしたものでしょ? 有名な作品が多く、半分ぐらいは読んだことあるんですが、「八月の暑さのなかで」(炎天)、「十三階」(十三階の女)、「南から来た男」、「不思議な話」 (「謎」)、「湖」(みずうみ)あたりは、再読してもやっぱりいいんです。 「こまっちゃった」と「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」は、どちらもポーの原作を現代の少年少女を主人公にして翻案したもの。特に「アーサー・ゴードン・ピム」には恐れ入りました。「アーサー・ゴードン・ピム」を読んで、人肉食のくだりに戦慄した少年の身に、恐怖が降りかかるという話。こういう翻案があるのか! 驚いたのがロバート・ルイス・スティーヴンソン「小瓶の悪魔」。これって『マンガで分かる心療内科』14巻の「ビンの悪魔」の話と細部までまったく同じだ! :book:3883248:マンガで分かる心療内科 14: 面白い話だとは思ってましたが、スティーヴンソンが原作だったとは。いちおう『マンガで分かる心療内科』の巻末には、参考資料の1冊として、金原瑞人訳『英米ホラーの系譜』という本が載っているので、そこから取ってきたんでしょうけど。 スティーヴンソンは亡くなって1世以上経ってますから、著作権は切れてる。だから現代の人間がいくら二次利用してもかまわないわけです。 でもいちおう、原作者名はよく見えるところに表記していただきたかったところです。 古い作品が多い中、最も新しいのは、1991年に書かれたホワイト「隣の男の子」。 ヒロインは大学生。深夜のアイスクリーム店で一人でバイトしていると、閉店直後、隣に住むマットという少年が銃を持って押し入ってきます。彼は、一度、人を殺してみたいと思っており、ヒロインに狙いを定めたんです。知り合いの少女を殺して店の金を奪えば、強盗殺人に見せかけられるはずだという目論見。 深夜の無人の店内で、ヒロインを殺そうとする少年と、なんとかなだめてやめさせようとするヒロインのやりとりが続きます。軽妙でユーモラスな中にも緊迫感がみなぎっていて、はらはらどきどき。オチも上手い。 アンソロジーはたまにこういう拾いものがあるからやめられません。
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