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商品レビュー
3.9
69件のお客様レビュー
ひゃあ〜 ノンストップ! ナチ親衛隊とか なりすましとか いまだに名前に“フォン”が入る貴族とか 女性警部が馬を飼ってるとか 日本人には遠めのお話ばかりですが (唯一彼女の愛車がニッサンらしい) 手に汗握る展開。 初めて読む作家ですが このオリヴァーさんシリーズが 続いている...
ひゃあ〜 ノンストップ! ナチ親衛隊とか なりすましとか いまだに名前に“フォン”が入る貴族とか 女性警部が馬を飼ってるとか 日本人には遠めのお話ばかりですが (唯一彼女の愛車がニッサンらしい) 手に汗握る展開。 初めて読む作家ですが このオリヴァーさんシリーズが 続いているようなので 他の作品も楽しみに読みたいと思います。
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長い間「読みたいリスト」に入っていた本です。ようやく読めてよかった。今年の読みたい本、まずは一冊読了。 ドイツが舞台。人名を覚えられず巻頭の登場人物をしょっちゅう確認しつつ読んだ。第二次世界大戦を挟んでいてナチの親衛隊が絡んでたりとかなり入り組んでいる。メインの2人がこの本で信頼...
長い間「読みたいリスト」に入っていた本です。ようやく読めてよかった。今年の読みたい本、まずは一冊読了。 ドイツが舞台。人名を覚えられず巻頭の登場人物をしょっちゅう確認しつつ読んだ。第二次世界大戦を挟んでいてナチの親衛隊が絡んでたりとかなり入り組んでいる。メインの2人がこの本で信頼関係が深まっているので(シリーズ3作目らしい)次の「白雪姫には死んでもらう」も読んでみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オリヴァー(主席警部)とピア(警部)のバディー。事件捜査の中で関係が進展し親密感が増していくのがいい。事件現場に残された「16145」は何を意味しているのだろうか。 1945年から2007年というスパンの壮大な推理小説。 登場人物の名前、関係性、家系、何度も何度も前に戻って確認した。沢山の登場人物の作品、読みこなすのに努力が必要だったが、それを上回るわくわく感があった。満足だ。 小説のキモはこのあたり。 P.443 「聖書に「汝殺すなかれ」と書いてあることは知っています」アウグステがまた口を開いた。 彼女の声は今にも酒え入りそうだった。「でもその聖書には「目には目を、歯には歯を」とも書かれています。彼らがエッダとその一味であることに気づいたとき、わたしはこの不正を僕わせずにおけなくなったのです。妹のイーダは生きていれば七十一歳です。まだ寿命があったかもしれません。そのことがわたしの脳裏を離れなくなったのです」 P.445 アウグステが体験させられたことといったら!目の前で夫、両親、親友、幼い妹を撃ち殺され、子どもを奪われ、ひとり生き残って地面をはいつくばったなんて!!さらには労働キャンプ、強姦、飢餓と病気。あの老婦人はそれでも生きつづけた。その力をどこから得ていたのだろう。息子に再会したいという一念だったのか、それとも復讐心? アウグステは小説の核心人物。建物修復士の祖母。エッダは女性実業家の実の名前、彼女の過去のおぞましい行為が事件を引き起こした。 東部ドイツのナチズム、ソ連の侵攻、ドイツ敗戦前後の悲惨な歴史に62年後に発生した事件のカギ。 考えてみればわかることだが、ドイツでも敗戦後、ソ連での労働キャンプがあったことを改めてて知った。ナチズムやスターリン主義の下で人生を翻弄された人々が存在した。
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