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時計館の殺人 新装改訂版(下)
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時計館の殺人 新装改訂版(下)
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商品レビュー
4.3
218件のお客様レビュー
館シリーズ、5館目。 超常現象の取材のため、『CHAOS』取材班の一行が3日間籠ることになった館、時計館。108個もの時計があるこの館で次々と殺人事件が起こり、またもやあの男が現れる。 プロローグから思わずニヤリとしてしまうやり取りがあり、読み始めからワクワクした。 108...
館シリーズ、5館目。 超常現象の取材のため、『CHAOS』取材班の一行が3日間籠ることになった館、時計館。108個もの時計があるこの館で次々と殺人事件が起こり、またもやあの男が現れる。 プロローグから思わずニヤリとしてしまうやり取りがあり、読み始めからワクワクした。 108個もの時計がある時計館。 私、時計の秒針の音が苦手で…。 きっと私は時計館に入っても長くは居られないだろうな。 十角館を思わせる描き方で、十角館が好きな私としてはテンションが上がったし、迫り来る殺人鬼の影にハラハラしながら、ページを捲る手が止まらなかった。 シリーズをここまで読んできた読者だからこそ、予想できるトリックがあったり、犯人は誰なのかと思考を巡らせながら読んだりと、楽しめた。 けれど、この作品の醍醐味はきっと犯人探しではなく、ハウなのだと思った。 いやー、これはすごい! 米澤穂信さんの解説がとても興味深かった。 次の館も楽しみ。 《シリーズ好きな順》 ①十角館 ②時計館 ③迷路館 ④水車館 ⑤人形館 ✎︎____________ どんな人間でも、どこかに狂気のポテンシャリティを持っているはずだってことです。(中略)いつどこで、どんな形の狂気に陥ってしまうか分らない。たとえそうなってしまったとしても、果たしてそれが他人の目に"狂った”と映るかどうかも分らない(pp.83~84) 僕らが日ごろ揺るぎのないものと信じている"現実”が、実のところどれほど脆く危ういバランスの上に成立しているのかってこと。そして、そのことをまるで理解していない人間たちが、どれだけたくさん僕らのまわりにはいるか。特に今のこの日本という国においては、そいつが顕著なんだなあ(p.92) "現実”は決して強固な実体じゃない。極論すればそれは、社会というシステムが人々に見せている一つの巨大な幻想にすぎない(p.92)
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上巻に続き下巻も、一気に読み進められるほど面白く、あっという間に読み終えてしまいました。 犯人が最後の最後までわからず、ハラハラドキドキしっぱなしでした。 島田潔こと鹿谷門実とこなんくんの活躍を、この後の作品でもみたいです。
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個人的ミステリ小説で一番だと思ってます。十角館が大勢の人に評価されている中、この作品はあまり話題に上がらないのが寂しいです。 十角館は今の時代では王道のトリックになってしまってますが、この作品は古典ミステリだけどこの先色褪せないトリックです。 まだ読んでいない方はぜひ
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