商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/04/10 |
JAN | 9784167801885 |
- 書籍
- 文庫
四とそれ以上の国
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四とそれ以上の国
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商品レビュー
2.9
15件のお客様レビュー
出身ではないけど、四国で我が青春時代を過ごしたこともあり、かの地には人並み以上の思い入れがあります。本作で一番目を引くのはお遍路さんだと思うけど、個人的にそれをやったことはなし。巡礼の中で自分と向き合っているうち、本作で描かれたような、常識を超越した世界観が心に浮かんでくるんでし...
出身ではないけど、四国で我が青春時代を過ごしたこともあり、かの地には人並み以上の思い入れがあります。本作で一番目を引くのはお遍路さんだと思うけど、個人的にそれをやったことはなし。巡礼の中で自分と向き合っているうち、本作で描かれたような、常識を超越した世界観が心に浮かんでくるんでしょうか。上手いこと不思議世界の構築に成功しているとは思うけど、その内容にがっぷり嵌り込む事が出来ずでした。
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一言で感想を述べるなら『むずかしいほうのいしいしんじ』でした。 いしいしんじ大好きなのですが、これはスルメイカ系だなと思いました。サクッと読んで物語を味わうという感じじゃないです。 よく噛まないと、よくわからない。 正直、読むのに時間がかなりかかってしまいました。読み終わって、な...
一言で感想を述べるなら『むずかしいほうのいしいしんじ』でした。 いしいしんじ大好きなのですが、これはスルメイカ系だなと思いました。サクッと読んで物語を味わうという感じじゃないです。 よく噛まないと、よくわからない。 正直、読むのに時間がかなりかかってしまいました。読み終わって、なんともいえない感情になった。この独特の世界が、普通とは違って魅力的というか、ついつい手を伸ばしちゃう要因なんだろうなって。 ただ、だいすきなほうのいしいしんじではなかったので星は3。
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なかなか頭に入らない物語。 阿波、讃岐、土佐、伊予の四つの国の、過去と現在、伝説や歴史的人物、そして土地の「もの」が絡み合い、混然一体となって物語が動いていく。 冒頭の「塩」という作品で言えば、人形浄瑠璃の義太夫節がウキを乗っ取り、主人公をはじめとする登場人物を引きずり回し、カタ...
なかなか頭に入らない物語。 阿波、讃岐、土佐、伊予の四つの国の、過去と現在、伝説や歴史的人物、そして土地の「もの」が絡み合い、混然一体となって物語が動いていく。 冒頭の「塩」という作品で言えば、人形浄瑠璃の義太夫節がウキを乗っ取り、主人公をはじめとする登場人物を引きずり回し、カタストロフに追い込んでいく。 しかし、その混乱の中で、主人公は自分の「筋」(これは節の「筋」であると同時に、人間の生命力か何かの隠喩のように思える)を見出す。 こんな風に、何かの人知を超えた「土地の力」が人物や物語をドライブする小説と理解したけれど・・・。 読んだことないけど、中上健次の小説って、そんな感じなのかな?
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