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高台の家 PHP文芸文庫
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高台の家 PHP文芸文庫

松本清張【著】

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高台の家 PHP文芸文庫

628

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2011/07/19
JAN 9784569676814

高台の家

¥628

商品レビュー

3.2

9件のお客様レビュー

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2023/12/15

中編が2つ入った本。表題作の方は現実にもそういう「サロン」がありそう気もしてきた。自分の手を使わない「殺人」としてもリアリティーがある。 主に中年女性が集まったアパートでの連続殺人を描いた後編はトリックよりも真犯人の造形がより際立っていたように思える。最後のページはゾクリとさせら...

中編が2つ入った本。表題作の方は現実にもそういう「サロン」がありそう気もしてきた。自分の手を使わない「殺人」としてもリアリティーがある。 主に中年女性が集まったアパートでの連続殺人を描いた後編はトリックよりも真犯人の造形がより際立っていたように思える。最後のページはゾクリとさせられた。

Posted by ブクログ

2021/06/01

「高台の家」「獄衣のない女囚」の中編二つ 再読、この前の時は「獄衣のない女囚」が面白しろかった記憶があり、今回は「高台の家」の方が興深かった。 解説者森村誠一氏の文章で「ストーリーに入る前の薀蓄が長いので、たどり着くときには脱力してしまうかも」と言ってらっしゃるようにプロロー...

「高台の家」「獄衣のない女囚」の中編二つ 再読、この前の時は「獄衣のない女囚」が面白しろかった記憶があり、今回は「高台の家」の方が興深かった。 解説者森村誠一氏の文章で「ストーリーに入る前の薀蓄が長いので、たどり着くときには脱力してしまうかも」と言ってらっしゃるようにプロローグが饒舌だ。主人公がその「高台の家」になぜ行くようになったかと「東洋史」の薀蓄、その家があるのは東京のどんな屋敷町か、そのお屋敷の形、周りの雰囲気等々、微に入り細に入りだ。しかし、清張好きにはその長い清張節が何ともたまらないということをあらためて思わされた。 それともうひとつは懐かしの昭和の風景に、昭和期を過ごしたものにとっては、どっぷりと浸かれるのもうれしい。 「高台の家」雑誌掲載は1972年、「獄衣のない女囚」雑誌掲載は1963年、ここがポイント。 「獄衣のない女囚」は女性専用のアパートメントが舞台。 古いアパートの部屋代が8千円、そこへいくとこの小説の女子公営集合住宅は6千円だから、3~40代のベテラン独身女性会社員の給料が3~4万円、電化商品や家具を揃えて優雅に暮らせるのだが、「女の楽園」ではなく「女の牢獄」かも、というストーリ展開。 などと数字を読むだけでも懐かしいのは、わたくしだけかな 笑 *****​​ 清張ミステリーの特色は、こんな悪いやつらが本当にいるのかとおもいながらも、等身大に描かれている登場人物に、ふと身の回りを見まわすような現実味があることである。 (中略) ​現実は事実の中に噓がいっぱいはめ込まれているが、小説は虚構の中に、人間や人生の真実が鏤められている。 ***** ​ 上はこの文庫の解説者森村誠一氏の文章、このPHP文芸文庫は1979年の文春文庫を底本に2011年に出されたが、その時に森村氏が書き下ろした解説。清張ファンを自認するだけあって素晴らしい読み取りだなあと、ご本人も大作家なのに失礼を顧みず言ってしまうよ。 ​ 「松本清張は戦後の昭和と共生したような作家であった。」 ​ という森村氏の言葉、大いにうなづいた。

Posted by ブクログ

2018/08/31

かつて公営の独身アパートというものがあったということを初めて知った。 ストーリもいいけど、そういう昭和の匂いが感じられるからたまに清張を読みたくなるんだよね。

Posted by ブクログ

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