1,800円以上の注文で送料無料
真贋 講談社文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1224-30-01

真贋 講談社文庫

吉本隆明(著者), 吉本隆明(著者)

追加する に追加する

真贋 講談社文庫

726

獲得ポイント6P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/07/15
JAN 9784062770057

真贋

¥726

商品レビュー

3.6

76件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これからの人生の気づきのひとつになればと思い手に取った。 タイトルにも帯にもちょっと期待しすぎたかもしれない。 とても柔らかい文章を書く人なんだなと思いながら読んでいたら、インタビューの書き起こしだった。 読みやすいけどちょっと残念。 仏教の宗派による教えの違い、太宰治の逆説的表現、天皇は神主、優れた作品は「俺だけにしかわからないと思わせる」。 このあたりは後々思い返してみたり、ハードルが高いと思っていた本を読むきっかけにしてくれそうに思った。 昔の学者達が説いた社会の姿に当てはめて戻るのではなく、今は誰も想像し得なかった社会の中を進もうとしている。新しい答えを見つけなければいけないみたいな考察はとても今を予言していると思った。これを20年前に言われてもピンと来なかったと思う。 もう滅びが始まっていたのだろう。 ただ、「母親あるいは母親代理の人」との限定や子育て論はすんなり受け入れられなかった。 なぜ母親あるいは母親代理の人なんだ。 なぜ母親が働くのは経済的に困窮してるからなんだ。 母となった女性にも個の人格があるし、意思もあるんだよ。 まぁ、20年前の本であることと子育てをしてきたと言う著者の取り巻く時代などを考えるとそんなものかなと思ってみたり…。

Posted by ブクログ

2026/02/03

この人自身が一方的な見方をしているのではと思われるが、善悪二元論から脱却するヒントは得れた。世の中が良いものとされてるのは本当に良いことか。これを考えることが毒なのかも。また一流の文学は自分にしか分からないのを感じさせるというのは非常に面白い。多くの人対して全面的に開放されていて...

この人自身が一方的な見方をしているのではと思われるが、善悪二元論から脱却するヒントは得れた。世の中が良いものとされてるのは本当に良いことか。これを考えることが毒なのかも。また一流の文学は自分にしか分からないのを感じさせるというのは非常に面白い。多くの人対して全面的に開放されていて、パーソナライズ化されているというのは、一流なのかもしれない。これも考えねばならんが。

Posted by ブクログ

2025/12/17

少し読んだだけで、この人は深く考えることが好きな人だとわかる。最後のほうで「自分にとって真に重要なことは(略)理由を考えること」と述べており、納得した。一部偏った発言もあるが、個人的な考えを述べる時は断定を避け、「〜と思うのです」で章を締めくくる手法には感心した。 「人が問題を...

少し読んだだけで、この人は深く考えることが好きな人だとわかる。最後のほうで「自分にとって真に重要なことは(略)理由を考えること」と述べており、納得した。一部偏った発言もあるが、個人的な考えを述べる時は断定を避け、「〜と思うのです」で章を締めくくる手法には感心した。 「人が問題を起こすのは表面に出てきた結果であり、それに至るまでの過程に原因があることだ」と著者は言う。さらに幼少期から10代にかけての母親or母親代理から受ける愛情と人格形成にも触れている。私も同じ考えだが、なぜ著者はここまで深く正確に観察できるのか気になる。本人の体験談か、多くの人と触れた統計の結果なのかもしれない。それにしても鋭い観察力だと思う。 また、著名人の名前が多数出てくるのも気になった。著者は「役職と人間を切り離して考えること。なにかのプロだからといって人間性も優れているとは限らないこと。」「一方的な視点で見ると見誤ることが多いため、多角的な視点で見ること。」と述べているので、これまで出会ったプロを相手に、何度も見誤る経験があったのだろうと予想する。 本書を読みながら、この人は考えることから逃げないタイプだと強く感じた。普通の人なら通り過ぎてしまうような自分の中の違和感やルールを、分解して観察して細かく言語化している。それは、「考え方の道筋を深く追わなければ、問題の本質が見えてこない」「今は考えなければならない時代」という言葉で本書を締め括っていることからもわかる。良いところも悪いところも含め、他人のこういう考えに触れるのは楽しい。 以下、本書より抜粋。 「事件を起こしたのは現在のことですが、その素地は成長過程で出来上がってしまっていることだと解釈すると、少なくともその人が社会的にどんな地位だったかということは、あまり関係ないように思います。」 「人間というのは、表面的に見えている性格だけでなく、こうした過去の育ち方が裏に隠されているものです。だから、人を見るときは、過去における人間関係や現在置かれている状況など、多角的な視線で見なくてはいけないと思います。一方的な視点で見ると見誤ることが多いと思います。」 「職を離れたら、人間としては平等、という発想が日本人にはあまりない。たとえ仕事を離れても、どこまでいっても役職を役職だと言うふうに思ってしまう。そして周りもそう扱う。そういうことが中国の人から反感を買う原因の1つではないかなと、僕は解釈しています。」 「役職によって人間の上下は決まらないのと同じように、日常生活ではどういう風な性格の人で、どこが欠陥で、あるいは家庭の中で何か問題があるかどうかなどといったことと、その人自身がプロとして優れているかどうかということとは区別して考えるべきだと思っています。そうしないといろいろな場面で錯覚することがあると思います。例えば漱石でも鴎外でもいいですが、あの人は大芸術家だから、人格、気質その他も、欠陥も何もない完全な人物だというふうに考えると間違えることがあると思います。」

Posted by ブクログ