商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2011/05/30 |
| JAN | 9784101302829 |
- 書籍
- 文庫
天と地の守り人(第3部)
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天と地の守り人(第3部)
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商品レビュー
4.7
269件のお客様レビュー
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長い旅を終えたような、深い余韻の残る読了だった。 戦争が始まってからの展開は緊張感に満ちていて、戦争ものが得意ではない自分でも驚くほど夢中になった。複雑な戦況も決して置いていかれることなく、登場人物たちの判断や思惑を追いながら自然に理解できる。その中でも、ロタとカンバルの兵を率いるチャグムの姿には胸が熱くなった。 『精霊の守り人』でバルサに守られていた少年が、いつの間にかこれほど多くの人に信頼され、自ら人を率いる存在になっている。兵たちから慕われるチャグムを見ていると、ここまで彼の成長を見届けてきたことそのものが嬉しくなる。強くなったというだけではなく、人の命を預かる覚悟や、国を背負う責任を引き受ける姿に、シリーズを通して積み重ねられてきたものを感じた。 父帝との対峙も印象深い。チャグムが涙ながらにいざとなったら自ら…と覚悟していたからこそ、どうか父親を手にかけるような結末にはならないでほしいと思っていた。父帝自身が最後の決断をすことで、チャグムにその重荷を背負わせずに決着したことに、どこか救われた。シリーズ一作目、父との対峙から始まった作品が最終的にここに巡ってくるのかと思うと見事な展開。 そして、戦争が終わってからの描写がとても好きだった。 すべてが解決して「めでたしめでたし」ではない。たくさんの傷が残り、敵との調停は続き、人々の暮らしもまだ苦しい。それでも、壊れたものを少しずつ立て直し、これからの暮らしを作っていこうとする。その姿をゆっくり描いて物語を閉じることで、この物語が最後まで「人が生きていくこと」を描いていたのだと感じた。 壮大な物語に何度も心を揺さぶられた一方で、そこに生きる人々の小さな営みを絶えず見せてくれる事で、ファンタジーであるにも関わらず信じられない程のリアリティを感じた。 アニメも少し観てみた。映像に合う演出、原作愛に溢れたオリジナルシナリオも面白い良作。でも、小説という媒体だからこそ味わえたものの大きさを実感した。情景も、人の心の動きも、言葉によって自分の中に立ち上がってくる。その「言葉の力」を強く感じさせられた作品だった。 終わってしまった寂しさはもちろんあるけれど、彼らの物語がここで途切れるのではなく、それぞれの場所でこれからも暮らしが続いていくように感じられる。 本当に素晴らしい読書体験だった。
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物語りの始まりは タルシュ帝国の死にそうな皇帝の思いから どちらの息子に皇帝を継がせようか! バルサが新ヨゴ国に帰ってくる もう すでに トロガイたちの手で 水害の準備が進んでいる バルサは アスラとチキサを預かってくれているマーサたち 街の人たちを ロタに逃す手伝いをする。 ...
物語りの始まりは タルシュ帝国の死にそうな皇帝の思いから どちらの息子に皇帝を継がせようか! バルサが新ヨゴ国に帰ってくる もう すでに トロガイたちの手で 水害の準備が進んでいる バルサは アスラとチキサを預かってくれているマーサたち 街の人たちを ロタに逃す手伝いをする。 チャグムはロタとカンバルの兵たちの先頭に立って戦い負傷する。 その時 こんな場所には来られないはずのニノ妃が 飛んできて ずっと看病してくれた。 チャグムは 王宮に行き ここも水の底に沈む と 王に避難するようにいう。 王宮の人間も ほとんどが避難し 王は宮廷と共に水の底に沈んだ。 最後まで 息子に なんの愛情も示さない父親だった。 水没していくのを見て タルシュも退却 バルサは 草兵となり 死にかけていたタンダを見つける そして腐りかけていたタンダの腕を切り落とす タンダの命が助かってよかった! バルサにとってのベターハーフなんですね。やっぱり! チャグムは無事に王様になったけど 母の違う 妹や弟と 仲良くなれてホッとします。 シュガも一緒だし いい王様になれそうです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
『守り人』シリーズをここまで読んできたからこそ、最後に待っていたバルサとタンダの物語には胸を打たれた。二人の関係は決して派手ではないけれど、長い旅や幾度もの危機を越えてきたからこその深い結びつきがあり、その姿に何度も心を揺さぶられた。強く生きてきたバルサにとって、タンダという存在がどれほど大切だったのかが伝わってくるのが本当に良い。 そして、この最終章を読んで改めて感じるのは、このシリーズがずっと「人と人とのつながり」を描いてきた物語だったということ。チャグムとバルサ、タンダ、シュガたちとの出会いが少しずつ彼らの人生を変え、そのつながりが巡り巡って大きな物語を動かしていく。誰かに守られた者が、やがて誰かを守る側になっていく――その繰り返しが、とても美しい。 壮大な物語の完結でありながら、最後に心に残るのは戦いや政治ではなく、結局は人が誰かを想う気持ちだった。長い旅を見届けてきた読者として、寂しさと同時に「この物語に出会えてよかった」と思える、素晴らしい締めくくりだった。
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