商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/02/26 |
JAN | 9784101054162 |
- 書籍
- 文庫
小林秀雄の恵み
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小林秀雄の恵み
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
https://yasu-san.hatenadiary.org/entry/20081012/1223771075
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古典をよくわかっている橋本治が、結局のところ古典を理解できていない近代人である小林秀雄を、その痛々しい本居宣長への自己投影に満ちた”読み込み”を解読していく。 この人のエッセイは、自分の言いたいことを徒然草よろしくのらりくらりと語っていくものが多いのだが、この本は小林秀雄の『本居...
古典をよくわかっている橋本治が、結局のところ古典を理解できていない近代人である小林秀雄を、その痛々しい本居宣長への自己投影に満ちた”読み込み”を解読していく。 この人のエッセイは、自分の言いたいことを徒然草よろしくのらりくらりと語っていくものが多いのだが、この本は小林秀雄の『本居宣長』という読み込む対象の本があるせいか、作者からの距離がほどよく取れていて読みやすい。小林秀雄とも本居宣長とも、そして著者自身とも、気持ちのよい距離感を保ったまま論が展開していく。モノフォニックなエッセイが多いこの作者にしては、三者の声でできたポリフォニーでできた、重層的な、コクのある評論である。 文庫版の方が、人名や難読漢字にルビがきちんと振ってあって、おすすめ。
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小林秀雄とは違う知性、橋本治が解説する昭和のインテリ小林秀雄。西行を自意識が彼の最大の煩悩だったと言い切る彼に小林秀雄は本当に哀れがわかっていたのだろうかと挑む橋本治、なかなか面白い。
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