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雨の塔 集英社文庫
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雨の塔 集英社文庫

宮木あや子【著】

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雨の塔 集英社文庫

616

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2011/02/25
JAN 9784087466690

雨の塔

¥616

商品レビュー

3.6

78件のお客様レビュー

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2025/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

200ページ余なのにとてつもなく濃度が高かったです。そして静か。太平とは異なる静謐な文章と物語。だからこそ心の乱れが際立っているんだと感じました。 4人の少女はそれぞれ望む形で治るべき、治るべき結着を迎えたのだろうと思います。 手元に置きたい1冊です。 矢咲と小津が、ともに歩む未来を見たかった。

Posted by ブクログ

2025/02/08

女性(学生)4人の繊細で脆く拗れる心理描写が細かい作品だと思いました。 うまく説明できないですが「女のこういうところが面倒くさい」みたいな人間関係が、美しく表現されていて、そのギャップに怖さも感じました。 作中のほとんどが4人のうちの誰かのシーンとなりますが、語り手が頻繁に変わ...

女性(学生)4人の繊細で脆く拗れる心理描写が細かい作品だと思いました。 うまく説明できないですが「女のこういうところが面倒くさい」みたいな人間関係が、美しく表現されていて、そのギャップに怖さも感じました。 作中のほとんどが4人のうちの誰かのシーンとなりますが、語り手が頻繁に変わります。 誰が誰の話をしてるのか混乱してしまいました。 現実の人間関係も誰が何を考えてるのかわからないですし「あの人はこういう人だと思ってたのに話してみたら違った」みたいな感じになり、何回も前のページに戻って確認しながら読み進めました。

Posted by ブクログ

2024/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「作り物の空は、日の光を降らしてはくれないんだよ、小津。」 なんて、愛しいんだろう。 ねえ幕の下ろし方まで完璧なんて、そんなのは狡いよ。 作中に出てくる人物たちはみんな、どこか傷付いて痛々しい。 分類としては少女小説になるのかな。 私はこれを百合小説とは呼びたくないな、と思う。 愛しい、かなしい。と、そればかり思いながら読んだ。 三島が当然の様に要求する事を我儘だと思う人もいるだろうし、小津の斜に構えた思想が苦手な人もいるだろうな。偶像を押し付ける津岡の事も、優し過ぎる矢咲の事も、誰かは無責任だと言うのかも知れない。 行き場のない苦しみを抱えて、何も自分で決められず生きるしかないのに、だからこそ美しいなんて。 オススメしてくれてありがとう。 目を瞑って、螺旋階段を上る彼女達の事を考えると、堪らない気持ちになったよ。 スーッ……小津ーーーーーー!!!!!!(一番好きだった)

Posted by ブクログ